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2010 年度 実績報告書

地磁気逆計算法を用いたオーロラ電流系の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20540438
研究機関名古屋大学

研究代表者

家田 章正  名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教 (70362209)

キーワード宇宙科学 / 宇宙空間 / 磁気圏・電離圏 / 地球電磁気 / 超高層物理学 / オーロラ / 磁気圏尾部 / 地磁気
研究概要

地球の電離圏では数時間に一度、オーロラが爆発的に発達する。このオーロラ爆発に関連した、電離圏・磁気圏における一連のエネルギー解放現象は、包括的にサブストームと呼ばれる。本研究ではサブストームを理解するために、地上・衛星観測データを用いた総合解析を行う。特に、地磁気逆計算法により電離圏の状態を再現し、サブストーム開始時のオーロラ電流系は東西ループであるか、南北ループであるかを明らかにする。
本年度は、実際に地磁気逆計算法を用いた解析を行った。オーロラ爆発上空では、磁力線に沿った電流(沿磁力線電流)が観測される。この沿磁力線電流が、東西電流ペアであるのか、南北ペアであるのか、あるいは両者の競合であるのかを明らにすることが、電流系の駆動源を理解するために重要である。本研究では、地磁気データとオーロラデータを用いた地磁気逆計算法により、沿磁力線電流を面でスナップショット推定し、その成分を分解した。地磁気データは、全世界の150点の観測所による1分値を用いた。オーロラデータは、ポーラー衛星による二波長紫外線観測を用いた。解析の結果、西向きジェット電流の南北で、推定した沿磁力線電流の、ホール成分とペダーセン成分が反相関していた。この結果は、東西ループ電流に関係した電場が、南北方向の分極電場を生成したこと、すなわち「ホール効果」により、南北電流ループは生成が阻止されて東西電流ループが強められていることを示唆している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Reformulation and energy flow of the Cowling channel2011

    • 著者名/発表者名
      Fujii, R.
    • 雑誌名

      Journal of Geophysical Research

      巻: 116 ページ: A02305

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A statistical investigation of the Cowling channel efficiency in the auroral zone2011

    • 著者名/発表者名
      Amm, O.
    • 雑誌名

      Journal of Geophysical Research

      巻: 116 ページ: A02304

    • 査読あり
  • [学会発表] Field-aligned currents during an intense substorm as estimated from global images and ground magnetic observations2011

    • 著者名/発表者名
      Akimasa Ieda
    • 学会等名
      AGU Chapman Conference - Relationship Between Auroral Phenomenology and Magnetospheric Processes
    • 発表場所
      Fairbanks, USA
    • 年月日
      2011-03-01

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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