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2008 年度 実績報告書

白亜紀中央構造線の変位量と二帯並列問題への解答

研究課題

研究課題/領域番号 20540445
研究機関広島大学

研究代表者

早坂 康隆  広島大学, 大学院・理学研究科, 助教 (10198830)

キーワード中央構造線 / 白亜紀 / 横ずれ変位 / SHRIMP / EPMA-Dating / ジルコン / モナザイト
研究概要

1)本研究は、広域的に採集した多数の砂岩試料より分離した砕屑性ジルコン・モナザイトの年代を測定し、その分布から後背地の時空変遷を整理比較し、中央構造線の横ずれ変位量を見積もろうとするものである。この目的のために、これまでに以下の地域を調査し、年代測定用の砂岩試料を収集した。
A.西南日本内帯:福知山・綾部・舞鶴地域の丹波帯、超丹波帯、舞鶴帯および下見谷層,山口県東部〜広島県北西部〜島根県南西部地域のジュラ紀付加体(玖珂層群および鹿足層群)、秋吉帯、周防帯),山口県西部地域の秋吉帯,沖縄県石垣島のジュラ紀付加体
B.西南日本外帯:和歌山県西部地域の三波川帯、秩父帯、および四万十帯,三重県南東部地域の秩父帯,四国中央部および西部の三波川帯、秩父帯、および四万十帯,九州東部大分県佐伯地域の秩父帯,九州西部球磨川流域、および不知火海沿岸地域の秩父帯と四万十帯
2)上記の内、現在までに主として西南日本内帯の約20試料よりジルコン・モナザイトを分離し、そのEPMA年代を測定した。その結果、以下のことがわかった。
A.内帯のペルム系では、大部分が280Ma前後に大きな年代ピークがあり、350Ma,500Ma前後にも弱いピークが認められるが、600Maを超える年代のものはほとんど含まれない。
B.内帯のトリアス系は、舞鶴帯の東部地域では240〜280Maと460〜490Maに顕著なピークがあり、600Maのピークを示すものもある、西部地域ではこれらに加え、1850Maに顕著なピークが認められる。また、中国地方中〜西部に分布する秋吉帯のトリアス系は、舞鶴帯西部地域と類似した年代分布を示す。
C.中国地方西部のジュラ系は、付加体も浅海相も秋吉帯のトリアス系と同様の年代分布を示す。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 舞鶴帯トリアス系の後背地の砕屑性ジルコン・モナザイトのEPMA年代からみた縦走変化2009

    • 著者名/発表者名
      早坂康隆, 勝部亜矢, 藤井正博
    • 学会等名
      日本地質学会西日本支部第157会例会
    • 発表場所
      福岡市
    • 年月日
      2009-02-14
  • [学会発表] 砕屑性ジルコン・モナザイトの年代分布から見た関門層群と韓国Gyeongsang Supergroupの後背地の比較2009

    • 著者名/発表者名
      勝部亜矢, 早坂康隆
    • 学会等名
      日本地質学会西日本支部第157会例会
    • 発表場所
      福岡市
    • 年月日
      2009-02-14

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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