研究概要 |
平成22年度繰り越し分については,委託していたフィッショントラック年代測定が機器の故障により繰り越されたものである.その測定結果は,跡津川断層真川露頭のシュードタキライトの追加試料(AT-A')の結果であり,55.5Maという結果が得られた.追加で年代測定を行ったのは,それまでにシュードタキライトと母岩の両方でおよそ60Maという値が出ていたため,その年代が花崗岩の冷却年代か,シュードタキライトの生成年代か,不明確であったことによる. この結果と,後に実施した本試料と接する(<5mm)花崗岩の年代ならびにトラック長解析の結果から,およそ50~55Maに,シュードタキライトの生成があったことがほぼ間違いないという結果となった.この試料は,融解の影響が顕微鏡下でも明瞭である. 最終的な結論については,22年度報告書に記載する.
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