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2008 年度 実績報告書

房総半島に分布する海成堆積層を用いた,鮮新統~更新統における高精度基準層序の確立

研究課題

研究課題/領域番号 20540453
研究機関茨城大学

研究代表者

岡田 誠  茨城大学, 理学部, 准教授 (00250978)

キーワード層序 / 古海洋 / 古地磁気
研究概要

本研究の目的は, 南房総に分布する鮮新〜更新統千倉層群における古地磁気層序, 石灰質ナノ化石生層序, そして有孔虫化石を用いた酸素同位体層序を組み合わせた複合層序を構築し, それを同層準の堆積年代(約1.5〜3.5Ma)における国際的な基準層序の一つとして供することである. 千倉層群の堆積速度は約60cm/千年であるため, 原理的には数百年の解像度で複合層序構築をすることができる.
有孔虫抽出用の岩石試料採取は, 同時代(2〜3Ma)の酸素同位体変動に卓越して見られる4万年周期が十分検出できるよう, 解像度5千年程度(千倉層群の平均堆積速度より, 約3m間隔に相当)の間隔での試料採取を, 南朝夷地区のルート沿いに分布する千倉層群布良層および畑層において行った. また古地磁気層序および石灰質ナノ化石による生層序も同等の解像度になるよう, 既存の研究結果に加えて, 必要に応じて追加サンプリングを行い解析した.
平成20年度は、布良上部における層厚約200mの部分において、酸素同位体測定用試料および古地磁気測定用試料をそれぞれ計50層準から採取した。測定および解析の結果、本ルート最下部付近で、カエナ逆磁極亜期が認定され、最上位付近で、ガウス正磁極期中の酸素同位体ステージG9, G10, G11, G17に対応可能と思われる酸素同位体カーブを得た。しかしG12〜G16の間に相当すると考えられる層準は、有孔虫産出がきわめて悪く、今回は同位体測定を行うことができなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考]

    • URL

      http://info.ibaraki.ac.jp/scripts/websearch/index.htm

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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