研究概要 |
貝殻は殻の縁に少しずつ殻物質を付け加えながら大きくなる.従って,どこにどれだけの量が加わるかによって,貝殻の形は決まっているはずである.両者の関係を明らかにすることは,生物進化を遺伝子レベルから形態レベルまで統合的に理解するという究極目標への重要なワンステップになる.本研究では,両者の関係について調べるための形態解析手法を開発・整備した.また,これらの方法を駆使した解析により,上記の殻成長率の分布に保守性を仮定すると,貝殻形態に見られる幾つかの特徴同士の相関をある程度説明できることがわかった.
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