• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

堆積物地球磁場強度を使ったタイムスケールの高精度化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20540461
研究機関独立行政法人海洋研究開発機構

研究代表者

金松 敏也  独立行政法人海洋研究開発機構, 地球内部ダイナミクス領域, 技術研究副主幹 (90344283)

キーワード堆積物磁場強度 / 堆積残留磁化獲得モデル
研究概要

本研究課題の狙いは、堆積物に記録された地球磁場強度の記録を,酸素同位体曲線のように詳細なタイムスケールとして広く適応できるよう基礎研究する事であった.そのために、堆積物の磁化獲得機構を一般化することが必要である.堆積物の磁化獲得機構の最大の特徴は,地球磁場記録のフィルタリング化である.従ってこの特徴を捉えるにはその効果が著しく現れている、堆積速度の遅い堆積物の記録に着目して、その特徴を計算モデルで解く事により一般化する基礎を築こうとした。平成22年度には,すでに提案されている磁化獲得機構モデリング化を使い,堆積速度の変化に対してどのように磁化強度パターンが変動するか計算を行った.その結果,堆積速度が遅くなるほどカーブの振幅が小さくなり対比が困難になる.さらに磁気データから推定される年代と,実際の堆積層の年代のずれが堆積速度に応じて大きくなる傾向が分かった.このことは対象となる年代モデルを構築するためには,基準曲線と対比する必要があるが,曲線同士の対比をおこなえたとしても,実際の堆積層の年代からのずれを含んでおり,それは堆積速度に支配されている事を示している.また実際に堆積速度の遅いフィリピン海プレートの表層堆積物を採取し,火山灰などで同時面を設定して,磁気データを取得して検討した結果,磁気シグナルは千年で0.5cm程度の堆積速度であると対比が可能であるが,千年で0.2cm程度の堆積速度の堆積物だと対比が極めて困難になる事が分かった.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 熊野海盆下部付加体IODP HoleC0009, Expedition 319の古地磁気方位2010

    • 著者名/発表者名
      金松敏也
    • 学会等名
      日本地質学会第117年学術大会
    • 発表場所
      富山市富山大学
    • 年月日
      2010-09-19

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi