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2008 年度 実績報告書

玄武岩マグマの加熱による地殻の溶融-沈み込み帯のフェルシックマグマの起源-

研究課題

研究課題/領域番号 20540463
研究機関新潟大学

研究代表者

周藤 賢治  新潟大学, 自然科学系, 教授 (50143748)

キーワード玄武岩マグマ / 下部地殻 / フェルシック火山岩 / 部分溶融
研究概要

北海道糠平、留辺蘂、サンル,下川,丸瀬布地域に産する中新世のデイサイト~流紋岩の地質調査と岩石採集を行い,それらについて(1)EPMAによる鉱物の化学分析、(2)ICPマス及び蛍光X線装置による岩石の主要・微量元素組成の精密分析、(3)表面電離型質量分析計によるSr,Nd同位体比の測定などを実施した。デイサイト~流紋岩のSr同位体比は0.7045~0.7065の値を示し,Nd同位体比は,0.5126~0.5124を示す。これまでに報告されている,ほぼ同時代に形成された北海道北部地域の玄武岩のSr同位体比は0.704以下の低い値である。またNd同位体比は0.5128以上の高い値である。このように,デイサイト~流紋岩は同位体組成的に玄武岩とは著しく異なっていることが明らかとなった。このことから,デイサイト~流紋岩は,玄武岩質マグマの単純な結晶分化作用によっては形成されないことは明らかである。デイサイト~流紋岩の成因としては,下部地殻の部分溶融あるいは玄武岩質マグマの地殻物質の汚染作用のいずれかが考えられる。前者の場合には下部地殻を溶融した熱源は玄武岩質マグマに求められるであろう。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Petrology and geochemistry of Miocene igneous rocks on Rebun Island, northern Hokkaido2008

    • 著者名/発表者名
      平原由香, 周藤賢治
    • 雑誌名

      J.Mineral.Petrol.Sci 103

      ページ: 412-426

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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