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2008 年度 実績報告書

超塩基性(かんらん岩)シュードタキライトの研究

研究課題

研究課題/領域番号 20540466
研究機関京都大学

研究代表者

小畑 正明  京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20126486)

キーワード地震 / 断層岩 / シュードタキライト / マントル / 変形岩 / 摩擦融解 / メルト
研究概要

平成20年9月22-26日米国カリフォルニア州マウントシャスタで開催された国際レルゾライト会議に出席し、バルムチアかんらん岩超塩基性シュードタキライトについて2件発表した。(小畑、上田)。
バルムチア産高温型断層脈シュードタキライトについての研究成果の一部がGeologyの8月号に掲載された(Ueda et al, 2008)。
平成20年10月4日-20日の期間イタリアのバルムチアかんらん岩体でフィールド調査とサンプリングを行った(小畑は10月4日-13日、大学院生上田匡将は4日-20日まで現地でフィールドワークを継続。)
フィールドワークの成果:バルムチア岩体において高温型断層脈シュードタキライトが従来認識されていたよりも広汎に、ネットワークを作って分布している事が判明した。野外での産状を詳細にドキュメントしサンプリングを行った。多数の断層脈が切った切られたの関係にあり、後で切っている断層脈は脆性破壊の組織、すなわちカタクラサイトがドミナントであることが明らかになってきた。このことから断層運動は、全体が高温(〜800℃)であった塑性変形優勢時期から、岩体が上昇して冷却して脆性変形卓越時期まで繰り返し断層運動を繰り返してきたことが明らかになってきた。今回のサンプリングは日本から持参した携帯コアピッカーを用いておこない、短時間で多数のコアサンプル(40個)を効率よく採取することができた。帰国後これらサンプルを全て薄片にし、光学顕微鏡、SEMを用いて観察、分析を行っているところである。そのなかで、断層脈から派生する注入脈シュードタキライトの中に明瞭な急冷組織を認める事ができた。現在これらのサンプルについて詳細を分析中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Mantle earthquakes frozen in mylonitized ultramafic pseudotachylytes of spinel-lherzolite facies.2008

    • 著者名/発表者名
      Ueda, T., Obata, M. Di Toro, G. Ozawa, K. Kanagawa, K.
    • 雑誌名

      Geology 36

      ページ: 607-610

    • 査読あり
  • [学会発表] Shear localization, seismic rupture and frictional melting, observed in a mylonitized ultramafic pseudotachylyte from Balmuccia peri-dotite, Ivrea Zone, N. Italy2008

    • 著者名/発表者名
      Obata, et al
    • 学会等名
      第5回国際レルゾライト会議
    • 発表場所
      Mt. Shasta, Calf., US
    • 年月日
      20080800

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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