大規模軽石噴火をもたらすマグマ溜まりの条件

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20540474
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 岩石・鉱物・鉱床学
• 研究機関: 独立行政法人産業技術総合研究所
• 研究代表者: 東宮 昭彦 独立行政法人産業技術総合研究所, 地質情報研究部門, 主任研究員 (30357553)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: マグマ・火成岩 / マグマ溜まり / 噴火 / 火山 / 実験岩石学

研究概要

大規模軽石噴火がどのようにして起きるかを理解するため,有珠山,樽前山,北海道駒ヶ岳で17世紀に相次いで起きた軽石噴火の噴出物等を対象として,岩石学的分析や高温高圧岩石融解実験等を行なった.その結果,マグマ溜まりの条件(温度・圧力・含水量)を推定するとともに,噴火直前に起こった高温マグマの混合過程や,混合の起こったタイミング,などを明らかにできた.

研究成果

• [雑誌論文] 相平衡実験とメルト包有物の分析に基づく島弧初生マグマの含水量の推定 (2011)
  • 著者名/発表者名: 浜田盛久・東宮昭彦
  • 雑誌名: 岩石鉱物科学 40巻
  • 査読あり
• [雑誌論文] Depth and Evolution of a Silicic Magma Chamber : Melting Experiments on a Low-K Rhyolite From Usu Volcano, Japan. (2010)
  • 著者名/発表者名: Akihiko Tomiya, Eiichi Takahashi, Noboru Furukawa, Toshihiro Suzuki
  • 雑誌名: Journal of Petrology 51巻 ページ: 1333-1354
  • 査読あり
• [学会発表] 北海道駒ヶ岳1640年噴火(Ko-d)の最初期相と噴火直前過程:樽前1667年噴火(Ta-b)との相違点 (2010)
  • 著者名/発表者名: 東宮昭彦・竹内晋吾
  • 学会等名: 日本火山学会2010年秋季大会
  • 発表場所: 京都大学(京都市)
  • 年月日: 2010-10-10
• [学会発表] Two-Stage Magma Mixing and Initial Phase of the 1667 A.D. Plinian Eruption of Tarumai Volcano. (2009)
  • 著者名/発表者名: 東宮昭彦, 竹内晋吾
  • 学会等名: American Geophysical Union, 2009 Fall Meeting
  • 発表場所: サンフランシスコ
  • 年月日: 2009-12-18
• [学会発表] 樽前1667年プリニー式噴火のマグマプロセス:有珠1663年噴火との比較 (2009)
  • 著者名/発表者名: 東宮昭彦・竹内晋吾
  • 学会等名: 日本地球惑星科学連合2009年大会
  • 発表場所: 千葉市
  • 年月日: 2009-05-18