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2010 年度 自己評価報告書

陸水中におけるカルシウムの化学形態が森林生態系の物質循環におよぼす影響

研究課題

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研究課題/領域番号 20540477
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 地球宇宙化学
研究機関独立行政法人国立環境研究所

研究代表者

越川 昌美 (金尾 昌美)  独立行政法人国立環境研究所, 地域環境研究センター, 主任研究員 (80291045)

研究期間 (年度) 2008 – 2012
キーワード有機錯体カルシウム / 有機錯体アルミニウム / 渓流水 / 土壌溶液
研究概要

(1)酸性降下物等により森林土壌からのカルシウム流出が増加すると、カルシウム欠乏が動植物の生育に悪影響をおよぼすことが懸念されている。本研究では、水に溶解しやすく土壌に保持されにくい有機錯体カルシウムの存在割合が高くなれば、カルシウム流出が加速される可能性に着目し、「森林土壌から渓流に流出する溶存態カルシウムは、カルシウムイオンとして存在するのか、それとも可溶性有機錯体として存在するのか」を、野外観測と室内実験に基づいて判定し、その結果の地球化学的意味を解明することを目的とする。
(2)まず,カルシウムイオン選択性電極が,カルシウムイオンを検出するのに対してカルシウム有機錯体を検出しない現象を利用して,カルシウム有機錯体を定量する方法を確立する。モデル溶液を調製して,理論計算値と実測値の照合を行った後,筑波山渓流水の野外観測を行い,「森林土壌から渓流に流出する溶存態カルシウムは、カルシウムイオンとして存在するのか、それとも可溶性有機錯体として存在するのか」を判定する。さらに,カルシウム有機錯体の生成がアルミニウム有機錯体生成を妨げる効果の解明を試みる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 新潟県三面川水系における渓流水質と集水域の地質および地形の関係2011

    • 著者名/発表者名
      越川昌美, 渡邊未来, 高松武次郎, 林誠二, 野原精一, 佐竹研一
    • 雑誌名

      陸水学雑誌 72

      ページ: 75-84

  • [雑誌論文] 霞ヶ浦湖水におけるアルミニウムの化学形態2010

    • 著者名/発表者名
      越川(金尾)昌美, 渡邊未来, 越川海, 小松一弘, 今井章雄, 稲葉一穂, 高松武次郎
    • 雑誌名

      分析化学 59(12)

      ページ: 1137-1142

  • [学会発表] 筑波山の窒素飽和森林における無機態窒素の流入量と流出量の算定2010

    • 著者名/発表者名
      渡邊未来, 林誠二, 三浦真吾, 山村茂樹, 渡邊圭司, 越川昌美, 高松武次郎
    • 学会等名
      日本陸水学会
    • 発表場所
      弘前大学(青森県)
    • 年月日
      2010-09-19
  • [学会発表] 高窒素負荷を受ける森林集水域の林内環境が窒素流出に及ぼす影響について2010

    • 著者名/発表者名
      林誠二, 渡邊未来, 山村茂樹, 渡邊圭司, 越川昌美
    • 学会等名
      日本陸水学会
    • 発表場所
      弘前大学(青森県)
    • 年月日
      2010-09-19

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公開日: 2012-02-13   更新日: 2016-04-21  

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