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2008 年度 実績報告書

超臨界高周波プラズマによる新規プラズマプロセスの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20540484
研究機関愛媛大学

研究代表者

前原 常弘  愛媛大学, 理工学研究科, 講師 (40274302)

研究分担者 川嶋 文人  愛媛大学, 農学部, 寄付講座教員 (60346690)
キーワード超臨界 / 二酸化炭素 / 高周波 / プラズマ / 分光
研究概要

超臨界高周波プラズマの基礎物性を明らかにし、ナノ材料生成における反応条件を最適化することを目的としている。そのために、まず、高周波プラズマを超臨界二酸化炭素中で安定して発生するための装置の改良を行った。特に共振器・電極・整合器について、ネットワークアナライザーを用いて各パーツの最適化を行った。またこれまでの予備検討に用いてきた超臨界反応セルはその容量が10mlと小さかったため、基盤の設置や,導入配管の設置が困難であったので、新たに50mlの超臨界反応セルを製作し、この反応セル用の共振器・電極・整合器についても最適化を行った。その結果、高周波電力の反射をほぼゼロまで下げることに成功した。現在、超臨界状態でのプラズマ発生に関して、最終調整を行っている。
基礎物性の解析についてはまず、超臨界二酸化炭素中でのプラズマの温度と密度の評価を試みた。温度についてはC2スワンバンド(~515nm)に着目し、計測されたバンドスペクトルを計算値と比較することで、温度を評価することに成功した。その結果、圧力とともに緩やかに温度は増加し、20MPaでは4500K程度であった。密度については酸素の線スペクトル(~777nm)の広がりから評価することを試みた。圧力と共に線スペクトルが広がっていることが明らかとなった。しかしながら、このような高い圧力下において、使用可能な理論がなく、密度の評価には到っていない。これらの結果は論文として出版された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Spectroscopic Measurements of High Frequency Plasma in Supercritical Carbon Dioxide2009

    • 著者名/発表者名
      前原常弘, 他
    • 雑誌名

      Phys ics of Plasmas 16

      ページ: 033503

    • 査読あり
  • [学会発表] 超臨界二酸化炭素高周波プラズマの分光解析2009

    • 著者名/発表者名
      渡辺高志、前原常弘、野村信福、豊田洋通、向笠忍、岩前敦、川嶋文人
    • 学会等名
      化学工学会第74回年会
    • 発表場所
      横浜国立大学
    • 年月日
      2009-03-20
  • [学会発表] 超臨界二酸化炭素中高周波プラズマの分光計測2009

    • 著者名/発表者名
      前原常弘、岩前敦、向笠忍、竹森俊彦、渡辺高志、黒河賢哉、豊田洋通、野村信福、川嶋文人豊田
    • 学会等名
      プラズマ科学シンポジウム2009/第26回プラズマプロセシング研究会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2009-02-04

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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