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2010 年度 実績報告書

カーボンナノチューブの機能化および劣化機構の理論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20550012
研究機関名古屋大学

研究代表者

IRLE Stephan  名古屋大学, 高等研究院, 特任准教授 (00432336)

キーワード量子化学 / 単層カーボンナノチューブの酸化 / 格子欠陥 / グラフェンの浸食 / 分子動力学シミュレーション
研究概要

黒鉛は高温と高圧の下で作動しているシステムのための重要な表面の裏材料で、ロケット・ノズルのための、そして、核融合技術のプラズマ分流加減器のための表面の材料としてテストされている。
これらのテクノロジーの重要性にもかかわらず、ごくわずかしか高温、燃料燃焼から酸化剤との反応により黒鉛浸食を引き起こしている高圧的な(高いT,P)プロセスまたは融合原子炉でプラズマ壁インターフェースで炭化水素産出高を引き起こしている水素の高温化学スパッタリングについてわかっていない。
基礎黒鉛(0001)の既存の穴がこれまでにより大きな穴に終わっている腐食性の種の攻撃の第一の場所であることが、そして、穴の端の化学安定性と"穴の技術についての知識たがって、filling"が石墨の壁材料のパフォーマンスを向上させるために重要であることが、多数の理論的で実験的な研究において明白になった。
H22では、グラフェンやカーボンナノチューブでの大きな欠損の修復について研究した。我々の量子化学に基づいた分子動力学シミュレーションでは、欠損を持つグラフェンシートのシミュレーションに際し周期的境界条件を用い、高温条件下で一定の時間間隔を空けてC2分子をランダムに加えていった。我々は、ポリイン鎖が五員環や七員環を含む環状構造へと変化することにより、グラフェン上の欠損が効率よく修復されることを発見した。さらに、五員環/七員環の対を消費して六員環の数が徐々に増加していくという過程(Stone-Wales転移)から説明できるように、C2を付加していくことによりグラフェン化のエネルギー障壁は減少する。炭素を含む種を豊富に含む減圧下で、グラファイト上の欠損は効率よく修復されると結論づけた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Mechanisms of Single-Walled Carbon Nanotube Nucleation, Growth, and Healing Determined Using QM/MD Methods2010

    • 著者名/発表者名
      A.J.Page, Y.Ohta, Y.Okamoto, S.Irte, K.Morokuma
    • 雑誌名

      Accounts of Chemical Research

      巻: 43 ページ: 1375-1385

    • 査読あり
  • [学会発表] Graphene : molecular structure, vibrational spectroscopy, and hydrogen chemisorption2010

    • 著者名/発表者名
      Stephan Irle
    • 学会等名
      G-COE International Symposium on Physical Chemistry - Structures, Reactions, and Other Chemical Properties of Molecular Systems
    • 発表場所
      仙台市、東北大学
    • 年月日
      20100901-20100904
  • [備考]

    • URL

      http://qc.chem.nagoya-u.ac.jp

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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