研究課題
基盤研究(C)
分子内の相互作用が複雑でスペクトル線の帰属が容易でない分子に対して受動分光法を適用し、スペクトル線の絶対強度を求めた。測定対象として、低エネルギーのねじれ振動状態が存在し、星間分子としても知られているギ酸メチルを選んだ。この分子は振動回転スペクトルの帰属が全く進んでおらず、量子化学計算による励起状態の情報しかなかったが、基底状態のスペクトル線絶対強度を基に未帰属の量子状態に関する知見を、「実効的な分配関数」という形で得ることができた。この情報はギ酸メチルの天文観測により星間空間での存在量を推定する上で必要な情報である。
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High Resolution Molecular Spectroscopy 2009(Stabia, Italy)
IEEE Trans.Appl.Supercpnd. 19
ページ: 389-395
http://www.env.sci.toho-u.ac.jp/lab/ozeki_lab/index.html