大型分子用の分極一電子最適化法プログラムPOPFITの開発を行い、核酸の分極モデルポテンシャルパラメータの決定を行った。使用したモデル分子は、三つのセグメントを含むシトシンヌクレオチドとグアニンヌクレオチド(pCpCpCとpGpGpG)である。分極モデルポテンシャルは、静電、分極、レナード・ジョーンズの三項からなる。原子電荷は静電ポテンシャル最適化法で、多中心分極率は分極一電子最適化法で求めた。モデル分子とNa+間の相互作用エネルギーを算出したところ、量子化学計算(B3LYP/6-31+G)結果を良好に再現することができた。
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