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2009 年度 実績報告書

光周波数コムと高フィネス光共振器を併用した超高分解能・超高感度レーザー分光計測

研究課題

研究課題/領域番号 20550028
研究機関福岡大学

研究代表者

御園 雅俊  福岡大学, 理学部, 准教授 (40314471)

キーワード高性能レーザー / 超精密計測 / 量子エレクトロニクス / 光源技術 / 環境技術
研究概要

本研究の目的は、光周波数コムの利用による超高分解能特性と、高フィネス光共振器の利用による超高感度特性とを併せ持った分光計測システムを構築し、多原子分子の電子・振動・回転スペクトルを精確に測定することによって、電子励起状態におけるダイナミクスを解明することである。具体的には、環境汚染物質や生体分子の基礎となる多原子分子の電子励起状態について、状態間摂動、項間交差、分子内振動エネルギー再分配等の興味深い現象の詳細を解明する。
今年度は、昨年度に作製した超高感度分光計測システムの構成要素(真空チャンバー、超高反射率ミラーのマウント、真空システム等)を使用して超高感度分光計測システムの組み立て及び特性評価を行った。とくに、連続発振型のキャビティー・リング・ダウン分光法を行うために、光共振器安定化レーザーとして周波数安定化ヘリウム-ネオンレーザーを用いた安定化を行った。
まず、昨年度製作した真空チャンバーに超高反射率ミラーを取り付けて、高フィネス光共振器を作成し、真空特性や光学特性の評価を行った。
次に、周波数安定化ヘリウム-ネオンレーザーを利用し、高フィネス光共振器の安定化を試みた。キャビティ・リング・ダウン分光を行う波長域(560-580nm程度)では光共振器のフィネスが極めて高いため、この方法による安定化は困難であるが、使用するヘリウム-ネオンレーザーの波長(630nm)ではフィネスが低いため、安定化が可能となった。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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