研究成果の概要(和文):2種の安定なイオン固定型トリフェニルホスフィンである臭化[4-(トリメチルアンモニウムメチル)フェニル](ジフェニル)ホスフィン(A)及び臭化[4-(N-メチルピロリジニウムメチル)フェニル](ジフェニル)ホスフィン(B)の開発に成功し、四臭化炭素によるアルコールの臭素化反応、カルボン酸のエステル化反応(光延反応)、Wittig反応などの化学量論反応、及びパラジウム触媒配位子としてMizoroki-Heck反応やSonogashira反応において、これら2種のイオン固定型トリフェニルホスフィンの有機合成化学的利用を検討した結果、目的物を高収率で得るとともに、生成物の単離精製が飛躍的に簡易化し、さらにイオン固定型トリフェニルホスフィンの定量的回収と再利用、再生再利用を確立した。
|