通常は不安定であると考えられていた電子供与性置換基をもつ超原子価4価テルル化合物の合成単離に成功し、4本の化学結合を持つ分子で、初めて基底状態で四角錐構造を有することを明らかにした。また、電子供与性ジメチルアミノフェニル基を持つテルロニウム塩が、高周期16族元素オニウムとして緑青色を示すことを発見し、機能性色素分子として性質を明らかにした。さらに6 価テルル化合物の置換基上での官能基導入変換方法を確立し、機能性官能基を導入可能な、重要な出発原料となる一連の典型元素オクタヘドラル化合物群の合成単離に成功した。
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