分子シャトル制動機能をもつロタキサン型分子ゲルの合成と機能性評価

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20550100
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 合成化学
• 研究機関: 熊本大学
• 研究代表者: 澤田 剛 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 准教授 (90240902)
• 研究分担者: 伊原 博隆 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (10151648)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: 分子シャトル / ロタキサン / 分子ゲル / 光異性化 / メタシクロファン

研究概要

本研究は、分子シャトル運動を制御できる光応答性ロタキサン分子ゲルの創製を目的としており、その構成要素である、ロタキサンシャトル部位、シャトル制御ユニット、ポリマー部位に関して研究を行った。ロタキサンシャトル部位の環状化合物の構造と異性化挙動を明らかにし、シャトル制動ユニットとして、ジヒドロピレンのフォトクロミック挙動を検討した。またシリカ表面からのグラフト重合によるポリマー合成をgraft-from, graft-to法を用いて検討した。

研究成果

• [雑誌論文] Hemisphere-Shaped Calixarenes And Their Analogs : Synthesis, Structure, And Chiral Recognition Ability (2011)
  • 著者名/発表者名: T.Sawada, T.Hongo, N.Matsuo, M.Konishi, T.Kawaguchi, H.Ihara
  • 雑誌名: Tetrahedron 印刷中
  • 査読あり
• [雑誌論文] Dihydropyrene annelated with dihydrothieno[3.4-b]pyrazine : synthesis and photoswitching property. (2010)
  • 著者名/発表者名: T.Sawada, M.Kuroki, T.Ogawa, K.Shimojo, K.Chifuku, H.Ihara
  • 雑誌名: Tetrahedron Letters 51(31) ページ: 4033-4036
  • 査読あり
• [雑誌論文] Complete chromatographic separation of steroids, including 17α and 17β-estradiols, using a carbazole-based polymeric organic phase in both reversed and normal-phase HPLC (2009)
  • 著者名/発表者名: A.K.Mallik, K.Shingo, U.G.Gautam, T.Sawada, M.Takafuji, H.Ihara
  • 雑誌名: Analytical and Bioanalytical Chemistry 397(2) ページ: 623-629
  • 査読あり
• [雑誌論文] Thermodynamic investigations on shape selective separation behaviors of poly(4-vinylpyridine)-grafted silica for polycyclic aromatic hydrocarbons in both normal-phase and reversed-phase high-performance liquid chromatography. (2009)
  • 著者名/発表者名: U.G.Gautam, M.P.Gautam, T.Sawada, M.Takafuji, H.Ihara
  • 雑誌名: Journal of Chromatography, A 1216(16) ページ: 3571-3577
  • 査読あり
• [雑誌論文] Novel synthetic route to dihydropyrenes. (2008)
  • 著者名/発表者名: K.Chifuku, T.Sawada,T.Kihara, K.Shimojo, H.Sonoda, Y.Kuwahara, H.Shosenji, H.Ihara
  • 雑誌名: Synlett (20) ページ: 3153-3156
  • 査読あり
• [学会発表] メタシクロファン骨格を基本骨格とする機能性色素の合成 (2011)
  • 著者名/発表者名: 澤田剛
  • 学会等名: 第1回熊本有機化学シンポジウム(招待講演)
  • 発表場所: 熊本大学、熊本市
  • 年月日: 2011-03-05
• [学会発表] Photoisomeriation and functionalization of [1.1]meta-tillebenophanes (2010)
  • 著者名/発表者名: 古西政和
  • 学会等名: Pacifichem 2010
  • 発表場所: ハワイアンコンベンションセンター、ホノルル、アメリカ
  • 年月日: 2010-12-17
• [学会発表] Photoswitching Dihydropyrene annulated with dihydrothieno[3,4-b]pyrazine moiety (2010)
  • 著者名/発表者名: 澤田剛
  • 学会等名: Pacifichem 2010
  • 発表場所: ハワイアンコンベンションセンター、ホノルル、アメリカ
  • 年月日: 2010-12-17
• [学会発表] 光機能性導電性材料を目指したジヒドロピレン類の合成 (2009)
  • 著者名/発表者名: 黒木瑞恵
  • 学会等名: 第20回基礎有機化学討論会
  • 発表場所: 群馬大学工学部桐生キャンパス、群馬県
  • 年月日: 20090928-20090930
• [学会発表] 機能性ゲルを指向したスチルベノファン類の合成 (2009)
  • 著者名/発表者名: 古西政和
  • 学会等名: 高分子討論会
  • 発表場所: 熊本大学、熊本市
  • 年月日: 20090916-20090918
• [学会発表] 光駆動により形態変化するm-スチルベノファン類の合成 (2009)
  • 著者名/発表者名: 古西政和
  • 学会等名: 第46回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 北九州コンベンションセンター、福岡県、北九州市
  • 年月日: 2009-07-11
• [学会発表] 光スイッチャブル導電性材料を目指したジヒドロピレン類の合成 (2009)
  • 著者名/発表者名: 黒木瑞恵
  • 学会等名: 第46回化学関連支部合同九州大会
  • 発表場所: 北九州コンベンションセンター、福岡県北九州市
  • 年月日: 2009-07-11
• [学会発表] ピラジン環を縮環したジヒドロピレンの合成と光異性化挙動 (2008)
  • 著者名/発表者名: 澤田剛
  • 学会等名: 第2回万有若手交流合宿セミナー
  • 発表場所: 小松屋渚館、熊本県上天草市
  • 年月日: 20081115-20081116
• [学会発表] 複素環を導入したジヒドロピレン類の合成と物性評価 (2008)
  • 著者名/発表者名: 木原崇雄
  • 学会等名: 第19回基礎有機化学討論会
  • 発表場所: 大阪大学コンベンションセンター、大阪府吹田市
  • 年月日: 20081003-20081004
• [学会発表] Tetramethyl[1.1](3,3')stilbenophanes ; photoisomerization and chemical properties (2008)
  • 著者名/発表者名: 澤田剛
  • 学会等名: The third Joint International Symposium on Macrocyclic & Supramolecular Chemistry (III ISMSC)
  • 発表場所: リベラホテル、ネバダ州、アメリカ
  • 年月日: 20080713-20080718
• [学会発表] ピラジン環を縮環したジヒドロピレン類の合成と光及び熱応答性 (2008)
  • 著者名/発表者名: 黒木瑞恵
  • 学会等名: 第2回有機π電子系シンポジウム
  • 発表場所: 宮島グランドホテル有もと、広島県廿日市市
  • 年月日: 2008-12-05
• [備考] ホームページ等
  • URL: http://www.chem.kumamoto-u.ac.jp/~ihara/lab3/index-j.html