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2009 年度 実績報告書

βグルカン分岐多糖類の精密有機合成とその機能評価

研究課題

研究課題/領域番号 20550149
研究機関東京工業大学

研究代表者

田中 浩士  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (40334544)

キーワード糖質 / グリコシル化 / 免疫 / デクチン1 / 固相合成 / βグルカン / 多糖 / オリゴ糖
研究概要

天然には特異な生物活性を示す多糖が多く存在する。しかしながら、それら多糖は一般に不均一である。さらに多糖を部分加水分解したオリゴ糖は分離精製が困難であり、純粋なオリゴ糖サンプルを入手することも困難である。しかしながら、それら多糖は一般に不均一である。さらに多糖を部分加水分解したオリゴ糖は分離精製が困難であり、純粋なオリゴ糖サンプルを入手することも困難である。そのため、多糖の生物活性発現に関与する糖鎖構造の解明や、その生物活性発現機構の解明は困難である。本研究では、高度な化学合成技術を利用して、構造明らかな関連多糖の化学合成を行なうことによって、その生物活性発現機構を明らかにすることを目指した。特に、自然免疫活性化作用を有するβグルカン多糖関連オリゴ糖の合成を行なうことにより、その構造活性相関を明らかにすることを目的とした。本年度は、昨年度開発した合成ルートに基づいた直鎖および分岐鎖の合成を検討した。その結果、4、8、12、16糖からなるβ(1、3)直鎖オリゴ糖および、その糖鎖にβ(1、6)分岐糖を有する5、9、13、17糖の合成を達成した。さらに、ビーズに固定化したこれらの糖鎖に対する可溶性Dectin-1の結合試験を行ったところ、16糖、および17糖を固定化したビーズに対して、Dectin-1が結合可能であることを見出した。さらに、固定化された糖鎖によるDectin-1を介した免疫活性化作用を測定したところ、これらの誘導体は弱いながらもDectin-1に対するアゴニスト作用を有することを明らかにした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] β(1,3)グルカン多糖類の合成法の開発2009

    • 著者名/発表者名
      河合徹也、田中浩士, 他4名
    • 学会等名
      第29回日本糖質学会
    • 発表場所
      飛騨・世界生活文化センター
    • 年月日
      2009-09-11

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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