研究概要 |
本研究では,「二重免疫法」と名付けた新たな免疫手法を用いて抗体酵素の新しい機能を創出するとともに,高活性化を検討した.特に触媒反応のための抗原結合部位における分子認識を最適化するための方法を開発した.トリフルオロアセチル基を有するリン酸遷移状態アナログとアセチル基を有するリン酸遷移状態アナログを順次免疫する二重免疫法によりそれぞれのハプテンを単独免疫する方法により得られた抗体酵素より触媒活性の高い抗体酵素を獲得することに成功した.抗体酵素の各種反応速度パラメーター,アミノ酸配列を決定し,抗体酵素の触媒機構について考察した.
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