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2008 年度 実績報告書

液滴モデルに基いた薄膜成長モード制御と有機・バイオマテリアル薄膜の高品質化

研究課題

研究課題/領域番号 20550159
研究機関東京大学

研究代表者

伊高 健治  東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 特任研究員 (40422399)

キーワード有機分子 / バツフアー層 / 半導体レーザー / 薄膜作製
研究概要

本研家課題の目的は、液滴モデルに基づいた'分子ぬれ性'に着目して、原子レベルで層構造制御することにより、薄膜形成時のマイグレーションを制御し、高品質・高結晶性の有機薄膜を得ることである。分子のぬれ性制御には、具体的にはペンタゼン単分子層を用いることで制御できることがわかっており、これをベースにして研究を進める。これまでにC60薄膜やルブレン薄膜について、結晶性(X線・RHEED)・電気特性が劇的に変化することをわかってきているが、ほぼ無数にある有機分子材料について、単分子バッファー層による分子ぬれ性制御がどれだけ適用可能であるか不明である。本研究課題では、分子ぬれ性についてさらに多くの有機・バイオ材料、特にπ共役系でない材料系でも適用可能であるかどうかを調べ、普遍的な機構解明を進めることを中心に研究を進めている。
平成20年度では、π共役系でない材料として、まずDAPA(2,3-diaminopropionic acid)の薄膜化を行った。DAPAは二酸化炭素透過性に優れていて温暖化ガスであるCO2を効率よく分離できる材料として注目されており、膜の結晶性が制御できれば、分離メカニズムの解明や分離能の制御が可能である。今回、赤外線半導体レーザーMBE法に用いることにより、良質な薄膜化に成功し、赤外線吸収スペクトルから膜中の分子と原料分子と同じ構造をもっている薄膜であることがわかった。今後、ペンタセン単分子バッファーとコンビナトリアル手法を使って積層構造をつくることにより、薄膜モフオロジーがどのように変化するかを調べていく。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 分子性材料薄膜成長中のRHEED強度振動2008

    • 著者名/発表者名
      伊高健治
    • 雑誌名

      日本結晶成長学会誌 35

      ページ: 249-254

    • 査読あり
  • [学会発表] 赤外線YAGパルスレーザを用いたコンビナトリアル金属電極の作製2008

    • 著者名/発表者名
      伊高健治
    • 学会等名
      応用物理学会2008年秋季学術講演会
    • 発表場所
      中部大学
    • 年月日
      2008-09-02

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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