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2010 年度 実績報告書

液滴モデルに基いた薄膜成長モード制御と有機・バイオマテリアル薄膜の高品質化

研究課題

研究課題/領域番号 20550159
研究機関弘前大学

研究代表者

伊高 健治  弘前大学, 北日本新エネルギー研究所, 准教授 (40422399)

キーワード有機分子 / バッファー層 / 半導体レーザー / 薄膜作製
研究概要

本研究課題の目的は、液滴モデルに基づいた'分子ぬれ性'に着目して、原子レベルで層構造制御することにより、薄膜形成時のマイグレーションを制御し、高品質・高結晶性の有機薄膜を得ることである。分子のぬれ性制御には、具体的にはペンタセン単分子層を用いることで制御できることがわかっており、これをベースにして研究を進める。これまでにC_<60>薄膜やルブレン薄膜について、結晶性(X線・RHEED)・電気特性が劇的に変化することをわかってきているが、ほぼ無数にある有機分子材料について、単分子バッファー層による分子ぬれ性制御がどれだけ適用可能であるか不明である。本研究課題では、分子ぬれ性についてさらに多くの有機・バイオ材料、特にπ共役系でない材料系でも適用可能であるかどうかを調べ、普遍的な機構解明を進めることを中心に研究を進めている。
平成22年度では、Bis(ethylenedithia)tetrathiafulvalene;BEDT-TTFに着目してバッファー層による制御を試みた。BEDT-TTFは有機超伝導体の構成分子としてよく知られており、高い電子活性が期待される分子であるが、ロッド状の成長をしやすいために、均質な薄膜の報告例はない。このため、トランジスタなどの電子デバイスへの応用が難しい状況である。そこで、ペンタセンバッファーのみや、ペンタセン・ルブレンのヘテロバッファーの条件をコンビナトアリアル手法を用いて系統的に作製を行い、原子間力顕微鏡で薄膜モフォロジーを評価した。ペンタセン・ルブレンのヘテロバッファーを用いることによって、ナノロッドの成長を抑制されていることを見出した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Strong Pressure Effect in the Sublimation from Tetracene Single Crystals and Development of Surface Cleaning Technique for Organic Semiconductors2011

    • 著者名/発表者名
      M.Ohtomo、K.Itaka、T.Hasegawa、T.Shimada
    • 雑誌名

      Applied Physics Express

      巻: 482 ページ: 021601

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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