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2009 年度 実績報告書

超硬質Ni/ナノ-ミクロダイヤモンド複合皮膜の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20550172
研究機関東京工業大学

研究代表者

佐治 哲夫  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (60142262)

研究分担者 荻原 仁志  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教 (60452009)
キーワード複合材料・物性 / ナノ材料 / ダイヤモンド / タングステンカーバイド / 複合めっき
研究概要

高い硬度を有するNi合金(Ni-B)を金属マトリックスとし、高い硬度を有するダイヤモンド、WCの粒子との超硬複合めっき皮膜を作成した。本年度の研究では、以下の研究成果が得られた。(1)Ni-B/ダイヤモンド複合めっきでは、Ni-Bめっき浴にダイヤモンド粒子と分散剤としてSDSを加え、定電流電解めっきによりめっきを行ないNi-B/ダイヤモンド複合めっき皮膜を作製した。得られた皮膜の硬度は約2,000Hvに達し、前年度に作製した二段階法により作製した皮膜と同等の硬度を有する皮膜を容易に作製できることがのが明らかとなった。(2)Ni/WC複合めっきでは、めっき浴にWC粒子と還元により分散能が失われるAZTABを加え、パルス電解めっきによりめっきを行ないNi/WCめっき皮膜を作製した。得られた皮膜はWC含有率が高く、平滑性が大きく改善し、硬度は約700Hvであった。これらの被膜がこのように高い硬度を示したのは、(1)粒子間の隙間を高い硬度をのNi合金が充てんした、(2)粒子含有率が最密充填に近い50~60vol.%に達したことに起因すると考えられる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Synthesis of super hard Ni-B/diamond composite coatings by wet processes2010

    • 著者名/発表者名
      Hitoshi Ogihara, Atsushi Hara, Kazuyuki Miyamoto, Nabeen K.Shrestha, Takeshi Kaneda, Shigenori Ito, Tetsuo Saji
    • 雑誌名

      Chem. Commun. 46

      ページ: 442-444

    • 査読あり
  • [雑誌論文] アゾベンゼン修飾界面活性剤とナノおよびミクロWC粒子を用いたWatt浴からのパルス電解によるNi-WC複合めっき皮膜の作製2009

    • 著者名/発表者名
      羽迫義浩、照山周一郎、ナビーンK.シュレスタ、荻原仁志、佐治哲夫
    • 雑誌名

      表面技術 60

      ページ: 448-452

    • 査読あり
  • [学会発表] 硬質Ni-B/ダイヤモンド複合めっきの作製とその諸性質の検討2009

    • 著者名/発表者名
      宮本起孝, 原淳, 荻原仁志, 佐治哲夫
    • 学会等名
      表面技術協会第120回講演大会
    • 発表場所
      幕張メッセ国際会議場
    • 年月日
      2009-09-18
  • [学会発表] 硬質Ni-B電解めっきの作製と諸性質の検討2009

    • 著者名/発表者名
      宇田川華織, 荻原仁志, 佐治哲夫
    • 学会等名
      20090918
    • 発表場所
      幕張メッセ国際会議場
    • 年月日
      2009-09-18

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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