本研究では、クラウンエーテルがアゾ基を介して2個つながった8字型化合物で架橋したポリウレタンと約12個のシクロデキストリンがネックレス状につながったポリロタキサンが架橋部位となるポリウレタンを分子設計・合成し、ロタキサン構造の特徴がポリウレタンの物性にどのような影響を与えるかについて調べた。8字クラウン化合物で架橋したポリウレタンは、環状分子のスライディング効果による高い伸張性を示した。また、ポリロタキサンで架橋したポリウレタンは、導入した比較的剛直なポリロタキサンがフィラー様の働きを示すことで、高温領域までゴム物性を維持した。
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