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2008 年度 実績報告書

色覚障害者を考慮したユニバーサルカラー画像処理

研究課題

研究課題/領域番号 20560031
研究機関千葉大学

研究代表者

矢口 博久  千葉大学, 大学院・融合科学研究科, 教授 (30134844)

研究分担者 溝上 陽子  千葉大学, 大学院・融合科学研究科, 助教 (40436340)
キーワードユニバーサルカラーデザイン / 色覚異常 / 色弁別
研究概要

平成20年度は主に色覚異常者の色覚特性の測定と色覚特性を考慮した色変換方法の開発とその評価を行った。
色覚異常者を学内で募集し、色弁別特性の測定を行った。我々の研究室でこれまで開発してきた手法により錐体刺激千色空間の種々の方向(輝度方向、赤/練反対色方向、S錐体方向等)で、色弁別特性を測定した。従来の色覚検査方法より詳細な色覚特性が得られることができた。この研究成果は塀背21年5月に日本色彩学会において発表する
色覚特性を考慮した色変換方法の開発とその評価では、対象とする画像のRGB信号を基に、人間の視覚系の最初の色信号である錐体刺激値LMSに変換し、さらに高次レベルの信号である輝度情報(A)、赤/緑反対色情報(T)、黄/青反対色情報(D)に変換し、このATDステージにおいて色覚障害者の色弁別の実験で得られた知見を基に色変換を行った。色変換ついては、(a)残された識別機能(輝度情報、黄/青反対色情報)の強調、(b)低下した識別機能(赤/緑反対色情報)の強調などの方法を開発した。この方法により変換された画像について、色覚異常者を用いて評価実験を行い、画像の変換前後で色覚正常者にはあまり違いが気づかないが、色覚異常者には見やすくなるようなものであることを確認した。この研究成果は平成21年1月の日本視覚学会において発表した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 観察条件を考慮した二色型色覚の色の見え2008

    • 著者名/発表者名
      吉澤将則,矢口博久
    • 雑誌名

      日本色彩学会誌 52

      ページ: 175-184

    • 査読あり
  • [雑誌論文] カラーユニバーサルデザインと視覚2008

    • 著者名/発表者名
      矢口博久
    • 雑誌名

      技術コンタクト 46

      ページ: 14-19

  • [学会発表] 色覚正常者と色覚異常者の見えを考慮した色変換方法の提案と検証2009

    • 著者名/発表者名
      石塚春香,矢口博久,溝上陽子
    • 学会等名
      日本視覚学会2009年冬季大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2009-01-22

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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