• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

太陽光励起レーザーを用いたMg燃料電池用Mgリサイクル方式

研究課題

研究課題/領域番号 20560032
研究機関東京工業大学

研究代表者

矢部 孝  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (60016665)

キーワードレーザー
研究概要

4m^2(2m×2m)のフレネルレンズを一次集光系として用い,二次集光系である太陽光キャビティとCr:Nd:YAGセラミックレーザー媒質を最適化する事により,単位集光面積当たりのレーザー出力が20W/m^2を達成している.従来の反射鏡とNd:YAG結晶レーザー媒質を用いた場合と比較して約3倍の効率の向上に成功している.
特に,キャビティ内部での反射率の向上や,レーザー媒質の形状の最適化による影響が大きく,最大出力約8OW、定常出力でも約60Wの出力が安定的に得られるようになった.
また、酸化マグネシウム(MgO)にレーザーを照射する事によってマグネシウム(Mg)の還元に成功しており,還元剤を用いた実験においては還元効率(蒸着物中のMgの質量割合)90%以上という非常に高い効率を得る事に成功している.
アブレーションプルーム内部の温度分布と,Mgの生成効率,還元効率との関係性を見いす事に成功した.更に,MgOに還元剤を混合したターゲットを用いる実験を行い,還元剤含有量依存性を明らかにし,様々な雰囲気ガスの充填による効果についても分析を行った.
以上の結果から,自然エネルギーである太陽光をエネルギー源とした太陽励起レーザーを用い,Mgをリサイクル可能なエネルギー媒体としたエネルギーサイクルの実現に向け,太陽励起レーザーと,レーザーを用いたMgOの還元という二つの各要素技術の効率向上に成功している.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 新エネルギーサイクルに向けた高効率太陽励起レーザーの開発2009

    • 著者名/発表者名
      舩津貴行
    • 雑誌名

      レーザー研究 37

      ページ: 131-138

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Solar-pumped 80 W laser irradiated by a Fresnel lens2009

    • 著者名/発表者名
      Tomomasa Ohkubo
    • 雑誌名

      Optics Letter 34

      ページ: 175-177

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 100 W-class solar pumped laser for sustainable magnesium-hydrogen energy cycle2008

    • 著者名/発表者名
      Takashi Yabe
    • 雑誌名

      Journal of Applied Physics 104

      ページ: 083104-1 083104-8

    • 査読あり
  • [学会発表] 太陽光直接励起レーザーの高効率化を目的とした集光系に関する研究2009

    • 著者名/発表者名
      塵世華
    • 学会等名
      レーザー学会年次大会
    • 発表場所
      徳島大学
    • 年月日
      2009-01-11

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi