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2009 年度 実績報告書

太陽光励起レーザーを用いたMg燃料電池用Mgリサイクル方式

研究課題

研究課題/領域番号 20560032
研究機関東京工業大学

研究代表者

矢部 孝  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (60016665)

キーワードレーザー
研究概要

4m^2(2m×2m)のフレネルレンズを一次集光系として用い,二次集光系である太陽光キャビティとCr:Nd:YAGセラミックレーザー媒質を最適化する事により,単位集光面積当たりのレーザー出力が20W/m^2を達成している.従来の反射鏡とNd:YAG結晶レーザー媒質を用いた場合と比較して約3倍の効率の向上に成功している.
特に,キャビティ内部での反射率の向上や,レーザー媒質の形状の最適化による影響が大きい.これまで,短時間における最大出力約80W、1分程度で約60Wの出力得られるようになっていたが,更にレーザーの安定化を図る事により,数分以上安定したレーザー出力が得られるようになった.
また、酸化マグネシウム(MgO)にレーザーを照射する事によってマグネシウム(Mg)の還元に成功している.本年度は,MgとOの乖離のために電界をかける試みや,混合させる還元剤の種類の検討を行う事により,それぞれが無い場合と比較して効率向上を果たしており,全ての生成物の回収を仮定すると,従来のMg精錬技術よりも高効率なMg精製をレーザーによって可能となる事を示した.
以上の結果から,自然エネルギーである太陽光をエネルギー源とした太陽励起レーザーを用い,Mgをリサイクル可能なエネルギー媒体としたエネルギーサイクルの実現に向け,太陽励起レーザーと,レーザーを用いたMgOの還元という二つの各要素技術の効率向上に成功している.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Laser Induced Magnesium Production Using Silicon as A Reducing Agent towards Sustainable Energy Cycle2010

    • 著者名/発表者名
      Shi-Hua LIAO
    • 雑誌名

      レーザー研究 38

      ページ: 202-206

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Power analysis of a cw solar pumped laser for magnesium energy cycle2010

    • 著者名/発表者名
      Behgol BAGHERI
    • 雑誌名

      レーザー研究 38

      ページ: 213-218

    • 査読あり
  • [学会発表] フレネルレンズを用いた高効率太陽励起レーザーに関する研究2010

    • 著者名/発表者名
      チンタンフン
    • 学会等名
      2010年春季 第57回 応用物理学関係連合講演会
    • 発表場所
      東海大学
    • 年月日
      2010-03-17
  • [学会発表] クリーンエネルギーサイクル実現のためのレーザーによる酸化マグネシウムの還元2010

    • 著者名/発表者名
      市川雅士, 矢部孝, 他
    • 学会等名
      レーザー学会学術講演会第30回年次大会
    • 発表場所
      千里ライフサイエンスセンター
    • 年月日
      2010-02-02
  • [学会発表] 太陽光直接励起レーザーの高効率化を目的とした研究2010

    • 著者名/発表者名
      田辺和慶, 矢部孝, 他
    • 学会等名
      レーザー学会学術講演会第30回年次大会
    • 発表場所
      千里ライフサイエンスセンター
    • 年月日
      2010-02-02
  • [学会発表] Solar-Pumped Solid-State Lasers for Magnesium-Based Energy Cycling2009

    • 著者名/発表者名
      Takashi Yabe (Invited)
    • 学会等名
      Conference on Laser and Electro-Optics (CLEO) 2009
    • 発表場所
      Munich, Germany
    • 年月日
      20090614-20090619

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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