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2010 年度 実績報告書

カーボン・ナノチューブを添加した高分子複合材料に関する熱伝導解析

研究課題

研究課題/領域番号 20560053
研究機関岐阜大学

研究代表者

寺尾 貴道  岐阜大学, 工学部, 准教授 (40271647)

キーワードシミュレーション工学 / ナノ材料 / ナノチューブ・フラーレン / 高分子構造・物性 / 熱工学
研究概要

固体高分子の中にカーボン・ナノチューブを分散させた複合材料は、母体となる高分子材料と比較すると弾性的な強度が増す事が知られている。この複合材料における熱伝導率の振る舞いは、工学的に重要な問題である。単体のカーボン・ナノチューブは、極めて高い熱伝導率を示す一次元熱伝導体である事が従来の研究から知られているが、高分子複合材料における熱的な性質については未解決の問題が数多い。平成22年度においては、本研究課題で扱っている系において、熱伝導現象を解析する上で重要となる振動モードの性質に関する解析を行った。具体的には、系の速度自己相関関数について数値的に調べた。また、系のパワースペクトルの解析を行い、熱伝導に寄与するフォノンの物理的性質について定量的に明らかにした。また本研究課題で扱っている振動ダイナミクスは、調和近似に基づく記述では妥当ではなく、非調和項の効果(非線形性)が強く影響している。この問題に関連して、非線形性を有する物理系におけるモード解析に適した、新たな数値計算手法の開発を行った。
過去の研究において、炭化水素系における分子シミュレーションを行う際に用いられる力場は、数多く提案されている。しかし、それらの多くは室温における物理的性質を再現するという条件下で最適化されたものであり、より高温領域における系の挙動を記述する上で妥当なものか否かは必ずしも自明ではない。本研究では上記の観点から、高温領域における原子間の力場に関しても考察を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Layering transitions in a Gaussian-core model under geometrical confinement2010

    • 著者名/発表者名
      Takamichi Terao
    • 雑誌名

      Soft materials

      巻: 8 ページ: 63-71

    • URL

      http://repository.lib.gifu-u.ac.jp/handle/123456789/35675

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Computing interior eigenvalues of nonsymmetric matrices : Application to three-dimensional metamaterial composites2010

    • 著者名/発表者名
      Takamichi Terao
    • 雑誌名

      Physical Review E

      巻: 82 ページ: 026702-1-026702-6

    • 査読あり
  • [学会発表] Monte Carlo simulations of a Gaussian-core model under geometrical confinement2010

    • 著者名/発表者名
      Takamichi Terao
    • 学会等名
      International Conference on Nanoscopic Colloid and Surface Science (NCSS2010)
    • 発表場所
      幕張メッセ国際会議場(千葉)
    • 年月日
      2010-09-20

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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