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2010 年度 実績報告書

離散最適化技法による微分代数方程式モデルの指数減少法

研究課題

研究課題/領域番号 20560057
研究機関京都大学

研究代表者

岩田 覚  京都大学, 数理解析研究所, 教授 (00263161)

キーワード微分代数方程式 / 行列束 / 離散最適化 / 非線形回路 / 混合解析 / アルゴリズム / 数値計算 / モデル化
研究概要

集積回路や化学プラントに代表される大規模動的システムは,微分演算子と代数方程式が混在した微分代数方程式(DAE)によって自然に記述される.しかし,微分代数方程式の数値解析においては,常微分方程式の場合と比較して,初期値の設定や安定性の保証が著しく困難となる.微分代数方程式の解きにくさを表す指標として,「指数」の概念が提唱されている.常微分方程式の指数は0であり,指数が大きくなるほど微分代数方程式の数値的な困難が増す
本研究課題では,所与の微分代数方程式に対して,適切な変形を施して階層的に分解することで,指数の小さい解き易い微分代数方程式を導出する手法を確立することを目的としている.特に,微分代数方程式で記述されている動的システムの離散構造に注目することによって,最適性の保証された定式化を目指している
本年度は,昨年度に引き続き,非線形回路に関して,Koln大学のCaren Tischendorf教授との共同研究を推進して,従属電源を含む一般の非線形回路に対して,混合解析を用いて定式化した場合の順良指数が,1以下になることを証明し,指数が0になるための構造的な特徴付けを与えた.さらに,混合行列束の冪零指数の組合せ的な特徴付けを与えるとともに,混合多項式行列の小行列式の最大次数を計算する効率的なアルゴリズムを組合せ緩和法の枠組みを利用して開発した

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] On the Kronecker Canonical Form of Mixed Matrix Pencils2011

    • 著者名/発表者名
      S.Iwata, M.Takamatsu
    • 雑誌名

      SIAM J.Matrix Anal.Appl.

      巻: 32 ページ: 44-71

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Tractability Index of Hybrid Equations for Circuit Simulation

    • 著者名/発表者名
      S.Iwata, M.Takamatsu, C.Tischendorf
    • 雑誌名

      Mathematics of Computation

      巻: (掲載決定)

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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