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2009 年度 実績報告書

超精密ガラスデバイスのナノインプリント成形

研究課題

研究課題/領域番号 20560071
研究機関信州大学

研究代表者

荒井 政大  信州大学, 工学部, 教授 (30260532)

キーワードガラスレンズ / ガラスデバイス / モールドプレス / 熱粘弾性 / 有限要素法 / 数値シミュレーション / 最適設計 / 残留応力
研究概要

申請者らのグループでは,ガラスレンズのプレス成形に関する数値シミュレーションを行い,成形残留応力・残留変形量の予測を試みた.H21年度は,ガラス材料の熱粘弾性特性を一軸圧縮クリープ試験により評価し,Maxwellモデルの諸定数,シフトファクターといった熱粘弾性パラメータを導出するとともに,ガラス材料と金型からなる接触大変形解析を実施して,モールドプレス成形において生じる残留応力およびガラスレンズの成形精度は,ガラスの熱粘弾性特性に起因して,成形圧力や加圧時間,冷却速度といった種々の成形パラメータに強く依存することを見出した.特にシフトファクターの変化に着目し,ガラス転移温度前後における活性化エネルギーの変化が解析結果に与える影響について詳細に調査し,新たにユーザーサブルーチンを作成して,有限要素解析におけるシフトファクターを任意にコントロールすることが可能となった.結果的にシフトファクターの近似精度に起因する成形精度の低下を大幅に低減することが可能となった.矩形パターンのマイクロ金型および球面レンズ形状の金型を用いたプレス成型試験を実施し,それらの結果を数値シミュレーションによる結果と比較することによって,本研究で構築された数値シミュレーション技術の有用性を確認することができた.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ガラスマイクロプルス成形に関する数値シミュレーション2010

    • 著者名/発表者名
      伊藤寛明, 荒井政大, 小寺力, 井野友博, 安井学, 高橋正春
    • 雑誌名

      日本機械学会論文集(A編) Vol.76, Vol.761

      ページ: 18-25

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Characterization of the thermo-viscoelastic property of glass and numerical simulation of the press molding of glass lens2009

    • 著者名/発表者名
      Masahiro Arai, Yuusuke Kato, Tsutomu Kodera
    • 雑誌名

      Journal of Thermal Stresses Vol.32

      ページ: 1235-1255

    • 査読あり
  • [学会発表] ガラスのマイクロインプリントに関する有限要素シミュレーション2009

    • 著者名/発表者名
      井野友博, 伊藤寛明, 小寺力, 荒井政大
    • 学会等名
      日本機械学会2009年度年次大会講演論文集(8),
    • 発表場所
      岩手大学
    • 年月日
      2009-09-15

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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