ねじ締結体CAE設計ツールおよび接触構造体CAE設計ツールの開発 これまで進めてきた、(1)ねじ締結体変形・ゆるみ評価、(2)フレッティング疲労強度・寿命評価、の集大成として「締結・接合構造体のCAEモデリング・解析・評価システム」をまとめ、日本機械学会での分科会「RC-D6「締結・接合・接着部のCAEデータベース構築研究分科会」に持ち込み産業界での普及を進めている。たとえば、2012年11月の日本機械学会機械材料・材料加工部門技術講演会(M&P2012、大阪工大)では成果報告会を兼ねて、ワークショップ「締結・接合・接着部のプロセス、強度評価技術と、CAEシステム」を企画した。 まとめたCAEツールの作業フローを以下に示す。 <手順1> まず汎用FEM解析結果をテキスト出力し、それをExcelにコピーペーストし、以下のフォーマットのCSVファイルを作成する。1行目はタイトル行で任意の文字を記入し、2行目から数値データが入る。 <手順2> 「モデル計算シート.xlsm」を開く。マクロ有効形式となっているので、マクロのセキュリティで「すべのマクロを有効にする」にして使用できる。 <手順3> Excelシートのピンクのカラムに入力データを指定する。 <手順4> 「1.データ読み込み」ボタンを押し作成したFEM結果のCSVファイルを選択して、データをシートに読み込む。テキストのデータ値、物理量の最大値、最小値が表示される。 <手順5> データが読み込めたら、次に「2.計算」ボタンを押して実行する。シート1に各ライン毎のλ値、K値、ω*値が出力される。
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