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2010 年度 実績報告書

2光子吸収内部硬化型マイクロ光造形法によるナノ繊維強化光硬化樹脂の開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 20560077
研究機関神戸大学

研究代表者

田中 拓  神戸大学, 工学研究科, 准教授 (80236629)

キーワード機械材料・材料力学 / 構造・機能材料 / 複合材料・物性 / マイクロマシン / ナノ繊維 / 光硬化樹脂
研究概要

本研究では,まず,2光子吸収マイクロ光造形システムを構築し,光硬化性樹脂を高充填率のカーボンナノ繊維で強化した複合材料の成形を試みる.ついで,成形された複合材料の微小試験片に対して,微小材料試験機を用いた曲げ試験を実施し,ヤング率,曲げ強度および切欠き強度の測定を行い,カーボンナノ繊維の充填率の影響を定量的に明らかにすることを目的とする.さらに,シンクロトロン放射光を用いたサブミクロンオーダの分解能を有するコンピュータ・マイクロトモグラフィ(μ-CT)により,複合材料MEMS部品の内在欠陥を同定する非破壌検査手法の構築を目的とするものである.本年度は以下のように研究を行った
1.マイクロ光造形システムを用いて試作したカーボンナノ繊維強化複合材料試料に対して放射光μ-CT計測を実施し,内在欠陥の同定を試みた,その結果をもとに,最も小さい欠陥で複合材料を作製できるレーザ光強度・照射時間の最適条件を検討した
2.種々の充填率でカーボンナノ繊維を含む複合材料の微小試験片を作製し,微小材料試験システムで引張および曲げ試験,およびマイクロモデルコンポジット法による界面破壊靭性の測定を行い,ヤング率と強度に及ぼすナノ繊維充填率の効果を検討した
3.以上の結果を総合し,マイクロ光造形システムを用いたカーボンナノ繊維強化光硬化性樹脂複合材料の開発手法を提案するとともに,その力学的特性の有効な評価法をまとめた

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] リアルサイズのモデル複合材料を用いたモードI繊維/樹脂界面破壊靭性の評価2011

    • 著者名/発表者名
      小岩康三、田中拓、中井善一、伊藤真也
    • 雑誌名

      材料

      巻: (掲載確定)

    • 査読あり
  • [学会発表] リアルサイズ複合材料を用いたモードII繊維/樹脂界面はく離靭性の評価2011

    • 著者名/発表者名
      塚原健
    • 学会等名
      日本機械学会関西支部第86期定時総会講演会
    • 発表場所
      京都工芸繊維大学 (京都府)
    • 年月日
      2011-03-20
  • [学会発表] 光造形法により作製したCNT/紫外線硬化樹脂複合材料マイクロエレメントの引張試験2010

    • 著者名/発表者名
      宮部成央
    • 学会等名
      日本機械学会M&M2010材料力学カンファレンス
    • 発表場所
      長岡技術科学大学 (新潟県)
    • 年月日
      2010-10-11
  • [学会発表] マイクロモデルコンポジットによるモードI繊維/樹脂界面破壊靱性の評価および樹脂靭性評価への適用2010

    • 著者名/発表者名
      小岩康三
    • 学会等名
      日本機械学会M&M2010材料力学カンファレンス
    • 発表場所
      長岡技術科学大学 (新潟県)
    • 年月日
      2010-10-11

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公開日: 2012-07-19  

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