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2008 年度 実績報告書

弾性案内と電磁力駆動によるミリストローク超精密位置決め機構の構成と制御

研究課題

研究課題/領域番号 20560103
研究機関信州大学

研究代表者

深田 茂生  信州大学, 工学部, 教授 (70156743)

キーワード精密位置決め / 精密機構 / 運動制御 / 弾性案内 / 精密計測
研究概要

本研究では,一体型複合ヒンジ機構による弾性案内と,電磁力アクチュエータとしてボイスコイルモータ(VCM)を用いた位置決め機構を研究対象とし,最大1×1mm(X×Y)程度のストローク(ミリストローク)にわたって1nmの分解能と10nmの動的運動精度を持つ平面位置決め機構を実現する.また,弾性案内の構造系における動的最適化と制御系の最適化の統合化設計の方法についてシミュレーションと実験により系統的に検討し,弾性案内-電磁力駆動によるミリストローク超精密位置決め機構の構成法を提示することを目的としている.
本年度はその初年度として,位置決め機構本体の設計製作を行った.まず,設計製作する位置決め機構の仕様および全体の配置を決定した.各要素の配置は,位置決めテーブルに対して3対(6個)のVCMを配置し,X-Y方向の直動と,微小なヨーイング動作が可能な構成とした.次に,ストローク1nmを満たす弾性要素を設計した.構造は平行板ばね機構を基本とした一体型複合ヒンジ機構とする.板ばね部の静剛性について検討し,ヒンジ形状の概略を求め,機構全体の静的特性について検討した.さらに固有振動数の解析を行い,X方向とY方向およびヨーイング方向の固有振動数がほぼ同等となるように,ヒンジ形状と質量配分を最適に調整した.なお,一体型複合ヒンジ機構についてはワイヤカット放電加工により一体成型加工で製作する予定であったが,加工の難易度が予想外に高いことが判明したため,上下の2部品に分割して製作することとし,上部要素については加工を完了した.また空気圧式防振台を設置し,次年度に行う機構部および計測部の組立の準備を完了した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 弾性案内を用いた超精密平面位置決め機構の動特性と制御2008

    • 著者名/発表者名
      松田智明, 深田茂生, 西村建太郎
    • 雑誌名

      2008年度精密工学会北陸信越支部学術講演会講演論文集

      ページ: 99-100

  • [雑誌論文] 弾性案内一電磁力駆動によるミリストローク超精密位置決め機構(第3報, 3自由度平面位置決め機構による連続軌跡制御)2008

    • 著者名/発表者名
      深田茂生, 西村建太朗, 松田智明
    • 雑誌名

      2008年度精密工学会秋季大会学術講演会講演論文集

      ページ: 563-564

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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