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2009 年度 実績報告書

吸引キャビテーション流を利用する水晶ウエハの超精密三次元マイクロ砥粒加工法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20560109
研究機関岡山大学

研究代表者

大橋 一仁  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 准教授 (10223918)

研究分担者 塚本 眞也  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (80163773)
キーワードキャビテーション / 砥粒加工 / スラリー / ノズル / CFD / 加工精度
研究概要

今年度は,前年度に試作した水晶ウエハを超精密三次元マイクロ加工するための実験装置(反転流型キャビテーション援用砥粒加工装置)を改良し,加工精度の向上効果を検証した.前年度に試作した加工装置は,スラリーの供給されるノズルの下方に工作物が固定される構成であったが,ノズル自体の加工精度や工作物の取付け精度等の影響が加工精度に影響を及ぼすことが明らかになった.そこで,工作物を取付けたステージに回転機能を与えることによって工作物に対する加工の軸対称性を向上させることを目的とし,メカニカルシール等を利用して装置に改良を砲した.この改良は,工作物への加工形状のバリエーションを広げることも目的としている.加工テストの結果,前年度までの加工結果に比べて加工領域の軸対称精度が格段に向上し,長時間の加工テストを積み重ねることによるノズルの微細な損傷が加工結果に及ぼす影響も極めて小さくできることが明らかになった.
また,ノズルと工作物との間のスペースにおけるスラリーの流動解析をCFD解析し,ノズル径と絞りクリアランスの条件によっては工作物中心部に加工量の少ない部分が生成されることがスラリー流動におけるよどみ点の存在に起因することを明らかにした.さらに,スラリー流動におけるキャビテーションの効果を高めるには,ノズルの出口近傍に微細なピンを組み込むことによって実現の可能性のあることを,同様のCFD解析によって明らかにした.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 産業財産権 (1件) (うち外国 1件)

  • [雑誌論文] Fundamental Study on the Precision Abrasive Machining Using a Cavitation in Reversing Suction Flow2009

    • 著者名/発表者名
      K.Ohashi
    • 雑誌名

      Key Engineering Materials 389-390

      ページ: 223-228

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Study on Cavitation Aided Abrasive Machining on Glass2009

    • 著者名/発表者名
      K.Ohashi
    • 雑誌名

      Key Engineering Materials 407-408

      ページ: 654-657

    • 査読あり
  • [学会発表] 反転吸引キャビテーション流を利用した精密砥粒加工法の基礎的研究(第2報)-加工条件による加工特性の変化-2009

    • 著者名/発表者名
      魯楠, 大橋一仁, 塚本真也
    • 学会等名
      2009年精密工学会中国四国支部山口地方学術講演会
    • 発表場所
      海峡メッセ下関(山口県)
    • 年月日
      2009-11-21
  • [産業財産権] 表面処理方法及びその装置2010

    • 発明者名
      大橋一仁
    • 権利者名
      岡山大学
    • 産業財産権番号
      特許, 12/676, 255
    • 出願年月日
      2010-03-03
    • 外国

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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