• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

吸引キャビテーション流を利用する水晶ウエハの超精密三次元マイクロ砥粒加工法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20560109
研究機関岡山大学

研究代表者

大橋 一仁  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 准教授 (10223918)

研究分担者 塚本 眞也  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (80163773)
キーワードキャビテーション / 砥粒加工 / スラリ / ノズル / CFD / 加工量
研究概要

今年度は,前年度に回転機構を加え試作した水晶ウエハを超精密三次元マイクロ加工するための実験装置(反転流型キャビテーション援用砥粒加工装置)をさらに改良し,シール部の装置の耐久性を向上させた.水晶に見立てたテンパックスガラスウエハ(φ12x1.5mm)を756rpmまでの回転速度で加工チャンバ内で回転させることに加えて,スラリーを供給させる絞りノズルのワーク回転中心から6mmまでオフセットさせて実験を行った.また,加工量ならびにその分布を解析するためのマスク法も考案した.加工実験の結果,ワーク回転数を大きくするほど,加工量は減少することが明らかになった.この実験条件においてCFD解析を実施したところ,ワーク回転数を大きくするほどワーク表面近傍において発生する連れ回り流が盛んになり,絞りノズルからのスラリーのキャビテーション流のワーク表面への干渉強度が弱まることが原因であることが明らかになった.加工量の均一性については,ノズルオフセットが0mm(ノズルがワーク回転軸上)の場合に加工量の均一性に対する最適なワーク回転数が存在するが,他のオフセット量では,概ねワーク回転数が大きくなるほど加工量の均一性は向上することが明らかになった.また,ノズルオフセットの実験結果から,ノズル位置をワーク外周部周辺に設定すると加工量は減少するものの,ワーク表面全体における加工量の均一性は向上することが明らかになった.また,表面粗さは,ノズルオフセット量を大きくするに従ってわずかながら改善されることが明らかになった.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (3件) 産業財産権 (1件) (うち外国 1件)

  • [雑誌論文] キャビテーションを利用した金型のマイクロ砥粒加工法に関する研究2011

    • 著者名/発表者名
      清水章広
    • 雑誌名

      日本機械学会中国四国支部第49期総会・講演会講演論文集

      ページ: 249-250

  • [雑誌論文] 吸引キャビテーション流を利用したガラスの精密砥粒加工におけるワーク回転とオフセットの効果2011

    • 著者名/発表者名
      中村裕之
    • 雑誌名

      日本機械学会中国四国支部第49期総会・講演会講演論文集

      ページ: 261-262

  • [学会発表] キャビテーションを利用した金型のマイクロ砥粒加工法に関する研究2011

    • 著者名/発表者名
      清水章広
    • 学会等名
      日本機械学会中国四国支部第49期総会・講演会
    • 発表場所
      岡山
    • 年月日
      2011-03-05
  • [学会発表] 吸引キャビテーション流を利用したガラスの精密砥粒加工におけるワーク回転とオフセットの効果2011

    • 著者名/発表者名
      中村裕之
    • 学会等名
      日本機械学会中国四国支部第49期総会・講演会
    • 発表場所
      岡山
    • 年月日
      2011-03-05
  • [学会発表] 硬脆材料の微細研削・砥粒加工技術2010

    • 著者名/発表者名
      大橋一仁
    • 学会等名
      ミクロものづくり大学
    • 発表場所
      岡山
    • 年月日
      2010-07-28
  • [産業財産権] 表面処理方法及びその装置2010

    • 発明者名
      大橋一仁
    • 権利者名
      岡山大学
    • 産業財産権番号
      特許,200880105442.5
    • 出願年月日
      2010-05-04
    • 外国

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi