砥粒切れ刃密度のインプロセス計測に基づくスキルフリー鏡面研削加工法

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20560112
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 生産工学・加工学
• 研究機関: 上智大学
• 研究代表者: 坂本 治久 上智大学, 理工学部, 准教授 (40276514)
• 研究分担者: 清水 伸二 上智大学, 理工学部, 教授 (70146801)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: 研削砥石 / 作業面状態 / 研削抵抗 / インプロセス計測 / 砥粒切れ刃密度 / 連続切れ刃間隔 / マイクロバブル / 清浄化

研究概要

スキルフリー鏡面研削加工を実現するために,以下の5つの課題について検討した:1)研削砥石の作業面プロファイルのオンマシン測定システムの汎用化,2)砥粒切れ刃密度の定量化法の確立,3)ドレッシングに伴う切れ刃分布の変化の把握,4)連続切れ刃間隔の定量化手法の確立,5)マイクロバブルを応用した研削液清浄化技術の開発.それらの実践的な検討は,研削プロセスと作業面状態変化との関係を解明し,研削液の新たな管理手法を具体化した.その結果,スキルフリー鏡面研削は実現に一歩近づいた.

研究成果

• [雑誌論文] Analysis of Effective Cutting-edge Distribution of Grinding Wheel Based on Topography of Working and Ground Surfaces (2011)
  • 著者名/発表者名: H.Sakamoto, K.Nakamura, Y.Sasaki, S.Shimizu
  • 雑誌名: Advanced Materials Research (掲載決定)
  • 査読あり
• [雑誌論文] 単石ダイヤモンドによるドレッシングに伴う研削砥石の切れ刃分布状態の生成過程 (2011)
  • 著者名/発表者名: 坂本治久,清水伸二
  • 雑誌名: 砥粒加工学会誌 Vol.55(掲載決定)
  • 査読あり
• [雑誌論文] Generation process of cutting-edge distribution on grinding wheel with single-point diamond dressing (2010)
  • 著者名/発表者名: 坂本治久, 清水伸二
  • 雑誌名: Advanced Materials Research Vols.126-128 ページ: 1001-1006
  • 査読あり
• [雑誌論文] 砥粒の支持剛性を考慮した研削砥石における切れ刃密度の机上計測法 (2010)
  • 著者名/発表者名: 坂本治久,清水伸二
  • 雑誌名: 砥粒加工学会誌 Vol.54, No.7 ページ: 431-436
  • 査読あり
• [雑誌論文] Estimation method of grain-height distribution based on the working surface profile of grinding wheels (2009)
  • 著者名/発表者名: H.Sakamoto, S.Shimizu, S.Kashiwabara, H.Tsubakiyam
  • 雑誌名: Advanced Materials Research Vols.76-78 ページ: 143-148
  • 査読あり
• [雑誌論文] Quantification method of cutting-edge density considering grain distribution and grinding mechanism (2009)
  • 著者名/発表者名: H.Sakamoto, H.Tsubakiyam, S.Shimizu, S.Kashiwabara
  • 雑誌名: Advanced Materials Research Vols.76-78 ページ: 149-154
  • 査読あり
• [学会発表] マイクロバブルを応用した研削液の清浄化法の提案 (2009)
  • 著者名/発表者名: 坂本治久,椿山仁士,清水伸二,武靖久
  • 学会等名: 2009年度精密工学会春学術講演会
  • 発表場所: 中央大学にて発表
  • 年月日: 2009-03-12
• [学会発表] 砥石作業面上の個々の砥粒に作用する平均研削抵抗に基づく円筒研削特性の評価 (2008)
  • 著者名/発表者名: 坂本治久,椿山仁士,清水伸二
  • 学会等名: 2008年度砥粒加工学会学術講演会(ABTEC2008)
  • 発表場所: 滋賀県立大学にて発表
  • 年月日: 2008-09-03