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2008 年度 実績報告書

タイヤ-路面間の可視化に基づく摩擦発生の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20560122
研究機関東京農工大学

研究代表者

江口 正夫  東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 助教 (00111625)

キーワード可視化 / 光誘起蛍光法 / 真実接触部 / トライボロジー / スタッドレスタイヤ / 転がり滑り / 氷結路面
研究概要

1. 光誘起蛍光法可視化システムの最適化と真実接触面積の抽出
LED照明光,および物品費で購入したデジタルカメラを使用して,申請者らが提案している接触面積の抽出法を非回転状態で検討した.その結果,輝度4096階調の詳細な輝度ヒストグラムの取得が可能となった.しかし,良好なS/N比を得るためには1秒の露光時間を必要とし,動的測定に向けての蛍光剤濃度,データ処理,露光時間等の改善を必要とした・
2. 転がり一滑り摩擦試験機システムの開発
開発した摩擦試験機は,タイヤ駆動用と円盤駆動用のモータ回転数を各々調整可能で,様々な滑り率Sを設定出来る.平行ばねに取り付けたひずみゲージで検出した接線力・垂直力から接線力係数μを算出し,μ-S特性を取得する.光誘起蛍光法により可視化した接触面の撮影は円盤に設けたサファイア製可視化窓より行う.
試験機の摩擦測定性能評価を室温,乾燥状態と湿潤状態のもと,以下の条件下で行った.ジュラルミン製円盤の表面性状を(a)無加工,(b)#1000エメリー紙を貼付,(c)#240エメリー紙を貼付,の3通りに変化させ,模型タイヤ面圧を320kPa,円盤回転速度を170mm/s一定,すべり率を±20%の範囲に設定した.その結果,(a)では,湿潤状態における接線力係数は乾燥状態の2分の1程度の値となった,(b)では,条件(a)の値より乾燥路面で約13%,湿潤路面で約113%大きい値をとった,(c)では,条件(a)の場合より,それぞれ約23%,約133%大きな値をとり,水膜による接線力係数の低下は条件(b)の場合よりも小さかった.以上のように,本試験機は室温下では妥当なμ-S特性を得ることが出来た.

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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