研究概要 |
タイヤ(ゴム)-ガラス板間について,水膜存在下の路面を想定した接触状態における真実接触部を光誘起蛍光法によって可視化した.摩擦発生と真実接触部との因果関係を基礎的に解析する実験的手法の確立を目的とした.可視化画像より求めた輝度ヒストグラムに対し,ガウス分布フィッティングによる真実接触面積抽出手法を開発し,その妥当性をヘルツ接触理論との比較より確認した.そして,往復動滑り摩擦と転がり滑り摩擦の両実験が可能な試験機を開発した.その摩擦力測定精度が氷上の摩擦係数にも適合することを確認し,摩擦力と真実接触面積を同時に測定できることを示した.
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