研究概要 |
次の3点が知見として得られた. 1)すくい面の等方的表面粗さは,エステル油の工具/切り屑間への浸透を助け摩擦を低下させる.一方,極性の無い鉱油では酸素を遮断するため,酸化膜が潤滑性を持つ場合は摩擦が増加する. 2)パルスレーザーによりTiNバインダcBNの表面加工を行うと,粒界欠陥が減少しチッピングが減少する.また, TiNバインダで焼結されたCBNではhBN, TiB2が最表面に生成され低摩擦を発現する. 3)刃先ネガランドのサイズと角度を最適化することで,力学的に安定な切れ刃状のデッドメタルを維持でき,制限工具となり摩擦力が低下する.
|