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2008 年度 実績報告書

ネットワークエージェントと電子タグを用いた機械部品のリユース支援

研究課題

研究課題/領域番号 20560137
研究機関中央大学

研究代表者

平岡 弘之  中央大学, 理工学部, 教授 (20165161)

キーワードネットワークエージェント / RFID / リユース / ライフサイクルシミュレーション / 選好
研究概要

本研究は,個々の部品に対応するネットワークエージェントとRFIDを組み合わせた部品エージェントを開発し,部品の再利用と循環を促進するしくみを提案,構築することを目的としている.本年度の実施計画に従って研究を行い,以下の成果を得た.
1.部品エージェントの実装技術の開発ライフサイクルシミュレータと組み合わせて,部品エージェントの実装のための試験環境を開発した.実装にあたっては,本補助金で購入したRFIDタグシステムを使用した,多数の部品と部品エージェントの時間,空間的に広大なライフサイクル上の振舞はライフサイクルシミュレータで模擬し,対象とする部品と部品エージェントのみを数台のコンピュータから構成されるネットワーク上に実装することで,部品エージェントの試験と開発を行うことができる.
2.部品エージェントに基づく部品のライフサイクルシミュレーション部品個々の挙動をそのライフサイクルにわたり扱うことのできるシミュレータを開発し,パソコンを対象に,主要4部品の実際の環境負荷とコストに基づいて,ライフサイクルシミュレーションを行った,部品エージェントにコスト重視,環境負荷重視などのユーザの保全に関する選好に応じて部品交換を提案させ,選好の影響を調べた。部品リユースを行う場合の方が,リユースをしない場合に比べて環境負荷,コストに対する仕事量の比が大きいものの,すべてのユーザが単一の選好のみの場合はリユース部品が市場から枯渇して効果的なリユースが行われないことがわかった.異なる選好のユーザが混在する場合の方が,単一の選好のみの場合に比べて,ユーザの希望する部品交換が促進され効果的な循環が実現されうることもわかった.いくつか達成されなかった研究項目があるものの,部品エージェントの開発環境が整備され,ライフサイクルシミュレーションにより多様な選好の有効性が確認された.

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (8件)

  • [雑誌論文] Simulator for Reuse of Mechanical Parts with Network Agents2009

    • 著者名/発表者名
      Hiroyuki Hiraoka, Atsushi Tanaka
    • 雑誌名

      International Journal of Automation Technology Vol. 3, No. 1

      ページ: 77-83

    • 査読あり
  • [学会発表] 部品エージェントに支援される部品個体のライフサイクルシミュレーション-部品リュースを促進する要因-2009

    • 著者名/発表者名
      田中 淳, 平岡弘之
    • 学会等名
      2009年度精密工学会春季大会学術講演会
    • 発表場所
      中央大学
    • 年月日
      2009-03-13
  • [学会発表] 製品ライフサイクル管理のための部品エージェントシステムの開発-ネットワークエージェントとRFIDを用いた実装の評価-2009

    • 著者名/発表者名
      須貝利嗣, 平岡弘之
    • 学会等名
      2009年度精密工学会春季大会学術講演会
    • 発表場所
      中央大学
    • 年月日
      2009-03-13
  • [学会発表] ライフサイクルシミュレータのための部品個々の挙動の可視化2009

    • 著者名/発表者名
      伊藤隆広, 平岡弘之
    • 学会等名
      2009年度精密工学会春季大会学術講演会
    • 発表場所
      中央大学
    • 年月日
      2009-03-13
  • [学会発表] 部品エージェントに支援される部品個体の挙動のライフサイクルシミュレーション2008

    • 著者名/発表者名
      田中淳, 伊藤隆広, 平岡弘之
    • 学会等名
      エコデザイン2008ジャパンシンポジウム
    • 発表場所
      東京ビッグサイト
    • 年月日
      2008-12-12
  • [学会発表] ネットワークエージェントとRFIDを用いた製品ライフサイクル管理システムの開発-PCのライフサイクルに基づく実装-2008

    • 著者名/発表者名
      須貝利嗣, 平岡弘之
    • 学会等名
      エコデザイン2008ジャパンシンポジウム
    • 発表場所
      東京ビッグサイト
    • 年月日
      2008-12-12
  • [学会発表] 電子タタとネットワークエージェントによる消費者の製品運用支援-家電電子タグコンソーシアムによる製品ライフサイクルモデルへの適用 -2008

    • 著者名/発表者名
      中田貴之, 平岡弘之
    • 学会等名
      エコデザイン2008ジャパンシンポジウム
    • 発表場所
      東京ビッグサイト
    • 年月日
      2008-12-12
  • [学会発表] 機械部品の再利用促進のための部品エージェントの開発2008

    • 著者名/発表者名
      平岡弘之, 須貝利嗣, 田中淳, 中田貴之
    • 学会等名
      2008年度精密工学会秋季大会学術講演会
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      2008-09-19
  • [学会発表] Life Cycle Simulation of Mechanical parts with Part agents for Promoting their Reuse based on User's Preferences2008

    • 著者名/発表者名
      Hiroyuki Hiraoka, Tomohiro Hanatani, Atsushi Tanaka
    • 学会等名
      PLM08-The 5th International Conference on Product Lifecycle Management
    • 発表場所
      Seoul, Korea
    • 年月日
      2008-07-09

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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