ターボ機械では低速回転のファンと高速回転の遠心圧縮機で羽根車失速後の挙動が大きく異なり、後者ではサージという大きい圧力変動が生じるためにその回避が重要な課題である.本研究ではターボチャージャ用遠心圧縮機を用いて実験的に4720~52000rpmの回転数変化がサージ現象に及ぼす影響を研究した.その結果、回転数の増加によりサージ範囲が拡大するとともにサージ圧力変動が急激に増大すること、また50000rpm付近で不連続にサージ範囲の拡大が計測された.またタンク容積、配管長によりサージ現象が変化すること、ある限界以下の短管路ではサージが生じないことが判明した.
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