研究概要 |
本研究では液滴の滴下と蒸発装置を使用し,1万滴以上の単一燃料液滴を繰り返し高温蒸発面上に滴下させ,そこでの蒸発に伴う堆積物の成長を計測した.まず,液滴の繰り返し滴下間隔や蒸発壁面温度と堆積物の生成メカニズムの関係を調べた.その傾向を実機関と比較した結果,本計測手法は,ディーゼル機関における堆積物の成長予測の簡易モデル試験として有効であることを明らかにした.結果としては,壁面が燃料で濡れているか否かと壁面の温度条件が,堆積物の成長を支配する主要因子であることを明らかにした.また結果をもとに,堆積物の成長に関する実験式を得ることができた.さらにバイオ燃料であるRMEについてはディーゼル軽油に比べ10倍以上の堆積物の成長速度を示すことを明らかにすることができた.
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