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2008 年度 実績報告書

固気界面の熱輸送とディーゼル微粒子燃焼過程の連成解析

研究課題

研究課題/領域番号 20560188
研究機関名古屋大学

研究代表者

山本 和弘  名古屋大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (60283488)

キーワードシミュレーション / ディーゼル微粒子 / 格子ボルツマン法 / 熱伝導 / 後処理
研究概要

近年,ディーゼル車の排気ガス中に含まれる粒子状物質(PM)の対策として,ディーゼル微粒子除去フィルター(DPF)が開発された.しかし,PMが捕集されると次第に排気圧力が増大して燃費が悪化し,最悪の場合エンジン停止に至る可能性がある.特に,捕集されたPMを焼却除去するフィルターの再生過程が必要であるが,内部の現象を計測することができないため,PMの吸着過程や吸着した粒子の燃焼過程が不明であった.本研究では,数値シミュレーションにより現象を予測し,フィルターの再生過程を直接検討することを目的としている.特に,フィルター(固相)と排気ガス(気相)を連成問題として扱うことにより現象を解析する新しい試みを行う.これにより,実験と数値解析を融合させた効率的なフィルターの開発が可能となり,PM処理技術の今後の改善が期待できる.
全体の研究期間としては3年(平成20年度〜22年度)を予定しており,各課題を計画的に進めている.初年度の20年度では,まず,現象をモデル化し,気相と固相を記述する解析コードを構築した.具体的には,気相を格子ボルツマン法により,固相を熱伝導方程式により別々に解き,気相と固相の界面を境界条件により連成させる手法を新たに開発した.次に,既存のフィルターの素材をX線CT法により分析し,提案している解析コードを実際のフィルターに適用することで,必要な計算時間やコードの改良点について検討した.また,検証実験を行うための実験装置と計測システムを構築している.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Simulation on Flow and Heat Transfer in Diesel Particulate Filter2008

    • 著者名/発表者名
      K. Yamamoto, M. Nakamuraand, H. Yamashita
    • 雑誌名

      Proceedings of 2nd Thermal Issues in Emerging Technologies

      ページ: 245-250

    • 査読あり
  • [学会発表] ディーゼルフィルター内の伝熱と燃焼反応の固気連成解析2008

    • 著者名/発表者名
      山本和弘, 中村匡統, 山下博史
    • 学会等名
      第46回燃焼シンポジウム
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2008-12-03

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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