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2008 年度 実績報告書

排熱を利用する水蒸気収着剤流動層方式を用いた新規空調機器の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20560193
研究機関岡山大学

研究代表者

堀部 明彦  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 准教授 (50229241)

キーワード収着 / 空気調和 / 流動層 / 温湿度制御 / 物質移動
研究概要

(1)収着剤流動層実験装置の作製
収着剤流動層における基礎的挙動の実験的解明を行うための実験装置を作製した.実験装置は大別して空気調節部,試験部,温水または冷却水循環部から構成している.試験部はアクリル製の矩形容器とし,その上部と下部に分散板としてポリフロンフィルタを設置し,内部に収着剤を充填した.また空気入口および出口に圧力タップ並びに湿度測定用の湿度センサー,温度測定用熱電対を設け,出口には精密湿度測定用の露点計も設置し,入口,出口の空気湿度・温度を測定できる構造とした.流動層内部には水平銅製伝熱管群を設置し,収着時には冷却水,脱着時には温水を流すことによって流動層と顕熱交換を行う.
空気調節部では,コンプレッサーからの空気を水冷式アフタークーラーとメンブレンドライヤーを通過させて乾燥空気を得る.その後,気泡塔によって加湿し,エアヒーターで温度を調節する事によって所定の温・湿度の空気とし,浮子式流量計によって流量を調節し,試験部に送風させる.試験部に設置された伝熱管へ供給される温水または冷却水は,恒温水槽を用いて所定の温度に制御したものを用いた.
(2)収着剤流動層における基礎的挙動の把握と評価
収着剤流動層における収着・脱着実験を行い,空気流速,温度,湿度の影響,および加熱・冷却管温度を変化させ,収着と脱着に関する基礎的挙動を把握し,さらに収脱着切り替え運転に関する検討を行った.その結果,流動層内での冷却,加熱によって,収着,脱着現象が促進され,より多くの水蒸気移動が行われることが判明した.また,収着の際には空気流速が増加すると除湿量は増加するが,出口側空気の絶対湿度低下は少なくなることや,空気の温湿度が変化した場合の物質伝達挙動と収着完了時間に与える影響について明らかにした.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Sorption Characteristics of Organic Powder Sorption Material in Fluidized Bed with a Cooling Pipe2008

    • 著者名/発表者名
      Akihiko Horibe, Syahrul Husain, Hideo Inaba, Naoto Haruki
    • 雑誌名

      Journal of Heat Transfer Vol. 130, No. 11

      ページ: 114509-1114509-4

    • 査読あり
  • [学会発表] 有機系収着剤流動層の収脱着連続運転時の除湿性能2008

    • 著者名/発表者名
      堀部明彦, 稲葉英男, 春木直人, 藤田尚利
    • 学会等名
      2008年度日本冷凍空調学会年次大会
    • 発表場所
      大阪市, 大阪市立大学
    • 年月日
      20081020-20081023

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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