研究概要 |
本年度は,アンモニア分解水素生成システムにおけるニッケル触媒とルテニウム触媒の分解効率の違いと,電気加熱式ハニカム触媒のアンモニア分解への有効性を検討し,以下の結論を得た。 (1)尿素エネルギーシステムによる,具体的な発電給湯冷却コージェネレーションシステム用インフラ構築,適用方法および理論上エネルギー収支計算による実現可能性を確認した。 (2)尿素を加水分解しアンモニアを発生させるための最適化=使用尿素種類、使用溶解水種類、尿素水濃度、加水分解温度変化等の様々な実験により,(1)尿素水内へアンモニアが溶解し,水溶液内アンモニア濃度の上昇に伴うアンモニア蒸気圧により,アンモニアが再度一部ガス化され発生,(2)ウレアーゼ触媒とアンモニアとの結合確率増加による尿素加水分解の阻害率上昇等の尿素水からアンモニア発生プロセス詳細および原理を解明した。それによる最大アンモニア発生量および発生時間最適化条件を確認した。
|