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2009 年度 実績報告書

肢体不自由者の啜り飲み動作支援を目的とした飲料物ハンドリングシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20560232
研究機関群馬大学

研究代表者

中沢 信明  群馬大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (80312908)

キーワード啜り飲み / 計測 / 人間工学 / 把持
研究概要

本申請課題では,肢体不自由者の飲料物啜り飲み動作に対する適切な介助動作の究明を行い,飲料物のハンドリングシステムを確立することを目的としている.これまでの解析において,滑らかな啜り飲み介助のためには,被介護者の頭部の動きが重要であることが見出されており,カップと頭部の傾き角度の相関性は高くなっている.また,熟練介護士の介助動作について調べた結果,カップと被介護者の口との接触力はやや強めにする傾向があり,押し付け力を保持した上で,カップを傾けて啜り飲み介助を行っている.以上を踏まえた上で,飲料物ハンドリングロボットについて検討した結果,(a)被介護者の頭部の動きに合わせるため,カップは微細な傾き操作が可能であること,(b)カップと被介護者の口との接触力を保持できる機構を有すること,(c)被介護者自身が飲む量を調節できることの3点に的を絞り,製作の指針を固めた.ここでは,まずUSBカメラで被介護者の顔の様子を捉えて,画像処理を行い,口の開閉動作ならびに顔の向きによりマニピュレータの制御が可能なシステムを構築した.口の画像を二値化することで,ある一定以上の面積になった場合,被介護者が飲料物を求めていると見なした.一方,顔の傾きに応じてカップの傾きを制御するために,被介護者の顔画像から鼻孔面積を算出し,顔の傾きの検出法を確立した.検証実験を行った結果,すべての被験者に対して顔の傾き検出が可能であり,提案手法の有効性が示された.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] Development of an Interface Based on Mouth Open/Close Motions2010

    • 著者名/発表者名
      Nobuaki NAKAZAWA
    • 学会等名
      International Conference on Precision Instrument and Measurement International Symposium on Mass Measurement Device
    • 発表場所
      Kiryu(Japan)
    • 年月日
      2010-03-17
  • [学会発表] 手首の掌背屈運動を伴った把持動作特性2009

    • 著者名/発表者名
      阿部聖太
    • 学会等名
      日本機械学会関東支部 ブロック合同講演会2009
    • 発表場所
      群馬高専(群馬県)
    • 年月日
      2009-09-26
  • [学会発表] 口の開閉動作を利用したパソコン操作インタフェースの開発2009

    • 著者名/発表者名
      島田憲吾
    • 学会等名
      日本機械学会関東支部 ブロック合同講演会2009
    • 発表場所
      群馬高専(群馬県)
    • 年月日
      2009-09-26
  • [学会発表] 画像処理を用いた顔の傾き方向認識システムの開発2009

    • 著者名/発表者名
      金澤雅紀
    • 学会等名
      日本機械学会関東支部 ブロック合同講演会2009
    • 発表場所
      群馬高専(群馬県)
    • 年月日
      2009-09-26

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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