• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

形状記憶合金ワイヤ駆動可変形状トラス

研究課題

研究課題/領域番号 20560238
研究機関神戸大学

研究代表者

花原 和之  神戸大学, システム情報学研究科, 准教授 (70254430)

研究分担者 多田 幸生  神戸大学, システム情報学研究科, 教授 (70135812)
浦久保 孝光  神戸大学, システム情報学研究科, 助教 (10335424)
キーワード可変形状トラス / 形状記憶合金 / 試作システム / 運動学 / 逆運動学 / 動作生成
研究概要

本年度は最終年度であり,形状記憶合金ワイヤ駆動可変形状トラスについてこれまでの研究成果を踏まえた多面的な検討を行った.
三次元試作システムについては節点部の構成について再検討を行った.形状記憶合金ワイヤ駆動可変形状トラスは多段構成にすることにより有意な幾何形状可変動作が可能となるが,一段あたりの形状変化は比較的小さなものである.そこで,現状の球面ジョイント様式のものではなく,弾性変形によるものを考案し,基本設計を行った.しかしながら,試作まで行うことはできなかった.
このような幾何形状可変メカニズムの利用に際しては,いわゆる逆運動学問題を解くことによる動作生成が重要である,本研究のメカニズムではアクチュエータとして形状記憶合金を用いていることから.一般のメカニズムとは異なり,過去の経歴への依存を考慮した逆運動学の取扱いが必要となる.この問題に対し,力学条件を考慮した問題の定式化を行い,遺伝的アルゴリズムによる解法を示した.
形状記憶合金ワイヤ駆動可変形状トラスの適用分野についても運動学シミュレーションおよび動力学シミュレーションの結果にもとづき検討を行った.形状記憶合金のもつ制振性能や,通常のアクチュエータとは異なり潤滑が不要であること,オープンループな制御が可能であるが,そのままでは精密な制御は行えないこと等から,宇宙構造物とマイクロメカニズムへの適用について検討を行った.
本研究全体を通じ,形状記憶合金ワイヤ駆動可変形状トラスはたしかに実現可能であり,様々な興味深い特性を持っていることが確認された.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 形状記憶合金ワイヤ駆動可変形状トラスの逆運動学2012

    • 著者名/発表者名
      花原和之・多田幸生
    • 雑誌名

      第20回スペース・エンジニアリング・コンファレンス講演論文集

      巻: (講演番号D2)

  • [雑誌論文] Practicality Assessment of SMA-Wire Actuated Variable Geometry Truss2012

    • 著者名/発表者名
      K.Hanahara, Y.Tada
    • 雑誌名

      Proceedings of the 22nd International Conference on Adaptive Structures and Technologies

      巻: (印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 形状記憶合金ワイヤ駆動可変形状トラス(シミュレーションによる動特性の評価)2012

    • 著者名/発表者名
      花原和之・多田幸生
    • 雑誌名

      第27回宇宙構造・材料シンポジウム講演集録

      巻: (講演番号B20)

  • [雑誌論文] 形状記憶合金ワイヤ駆動可変形状トラスの基礎研究2011

    • 著者名/発表者名
      花原和之・多田幸生
    • 雑誌名

      先進機能材料・先進生体材料としての形状記憶合金の新しい用途開発<SMAシンポジウム2011>

      ページ: 44-47

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi