2007年から、我々は二次元(2D)にHalbach配列された永久磁石列上でパッシブ磁気浮上する反磁性グラファイト(PG)板を用いた、二次元非接触マイクロ駆動モデルの開発に取り組み、上方より接近させる永久磁石小片により、PG板試料の非接触なマイクロ駆動制御を実現した。2008年からの本課題研究では、より高精密な変位特性を作り出すために、二種の改良モデルにおける二次元Halbach配列永久磁石列上の八角形PG板試料の磁気支持剛性の改良に注目した。そして、これらの基本的な特性データをもとに、リニア・アクチュエータを用いたシステムにより上方より接近させる永久磁石小片を駆動させ、現行モデルに対する変位応答特性を観測し、現行モデルに依存した過渡応答特性の違いを明らかにした。
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