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2008 年度 実績報告書

タンパク質X線結晶構造解析を加速する結晶装填システムの高度化

研究課題

研究課題/領域番号 20560251
研究機関大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

平木 雅彦  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 研究機関講師 (20282676)

キーワード蛋白質 / 知能機械
研究概要

タンパク質X線結晶構造解析の一連のプロセスの内、結晶装填システムによって結晶が装填されたホルダーを液体窒素で急冷し、液体窒素デュワー内の結晶保存用カセットに自動的に格納するためのシステムの開発を行っている。
結晶保存用カセットを液体窒素デュワー内で固定するためのスタンドの設計・製作を行った。液体窒素デュワーは既存のものを用いる予定であったが、液体窒素デュワー内のスタンドの位置は、後に述べるキャリブレーションと実際の運用に大きく影響する。温度変化があった場合でもスタンドの位置が変わらないように、現在使用している液体窒素デュワーを用いてより頑丈に固定したところ効果があったので、さらに剛健にスタンドを固定するために内側に固定用のねじを溶接した液体窒素デュワーを製作した。液体窒素デュワー自体は実際に液体窒素を用いて断熱性の確認を行い、また購入したカセットを用いて液体窒素デュワー内に問題なく設置できることも確認した。
液体窒素中のカセットのキャリブレーション方法については、ビームラインで使用している結晶交換システムを用いて、ソフトウェアの開発を進めている。前年度(2007年度)のエラー率は0.44%であったのに対して、本年度のキャリブレーションソフトウェアの改良およびスタンドの固定方法をより頑丈にしたことによりエラー率を0.15%に減少させることができた。液体窒素デュワー内で起こるエラーは、サンプルホルダーがカセットに衝突して起こる場合がほとんどで、その場合には温度上昇はないものの直接タンパク質結晶に物理的なダメージを与えてしまうため結晶を破損することが多い。したがってエラー率の低下は実験の上では非常に重要である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] PF構造生物ビームラインにおける全自動回折データ収集の実現への取り組み2009

    • 著者名/発表者名
      平木雅彦
    • 学会等名
      第26回PFシンポジウム
    • 発表場所
      エポカルつくば(茨城県つくば市)
    • 年月日
      2009-03-25
  • [学会発表] タンパク質結晶交換ロボットによる測定の自動化とサンプル用カセットの共通化2009

    • 著者名/発表者名
      平木雅彦
    • 学会等名
      第22回 日本放射光学会年会放射光科学合同シンポジウム
    • 発表場所
      東京大学(東京都文京区)
    • 年月日
      2009-01-11

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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