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2009 年度 実績報告書

次世代型心循環機能シミュレータの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20560253
研究機関独立行政法人国立循環器病研究センター

研究代表者

赤川 英毅  独立行政法人国立循環器病研究センター, 人工臓器部, 医工連携基盤研究員 (40416219)

研究分担者 李 桓成  国立循環器病センター研究所, 人工臓器部, 特任研究員 (10463275)
キーワードシミュレーション工学 / 流本工学 / 循環器・高血圧 / 医療・福祉
研究概要

本研究課題では,血流量波形,血圧波形なども生体に準じて再現可能な心循環機能シミュレータの開発を目指している.平成21年度は,平成20年11月の研究開始から引き続き心循環機能シミュレータを製作し,三相インダクションモータが駆動させる油圧ダイアフラムポンプを模擬心臓部と金属製のパイプを模擬血管部とする循環回路を構築した.この循環回路は拍動数10-120bpm,ポンプストローク0-100%の範囲で制御可能であり,電磁流量計と圧電トランスデューサによって,流量,模擬左室圧,模擬大動脈圧をモニタリングできるように計測系を具備した.模擬血液として水を用いた計測では,流量は拍動数に対して線形に変化し,10bpmにて1L/min、120bpmにて10L/min得られることが確かめられた.一方で,模擬左室圧,模擬大動脈圧は拍動数に対して非線形に変化した.流量波形,模擬大動脈圧波形については相応の波形状が得られつつあるものの,特に模擬左室圧波形について,ポンプの整流に用いる弁の開閉に伴う影響と考えられるノイズ成分が認められるため,更なる特性の向上を目指している.また,シミュレータ等による心拍出が無い定常状態での補助人工心臓装着下での血流動態を確かめるため,PIV(particle image velocimetry)手法によって補助人工心臓弁近傍の流れを解析し,弁葉形状が流れの動態に及ぼす影響を確かめた.さらに,シミュレータの拍動状態の参照とすべく補助人工心臓を装着したヤギの心拍計測を実施し,ランジュバン方程式を活用した数理的特性を解析しつつある.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Effects of the leaflets' geometry on the flow field in three bileaflet valves : using a pneumatic ventricular assist device2009

    • 著者名/発表者名
      H.Lee, et al.
    • 雑誌名

      Journal of Artificial Organs 12

      ページ: 98-104

    • 査読あり
  • [学会発表] 数理工学的解析による補助人工心臓装着下での心拍変動2009

    • 著者名/発表者名
      赤川英毅, 武輪能明, 住倉博仁, 角田幸秀, 本間章彦, 大沼健太郎, 花田繁, 周粤閲, 水野敏秀, 巽英介
    • 学会等名
      第47回日本人工臓器学会大会
    • 発表場所
      新潟
    • 年月日
      20091112-20091114
  • [学会発表] 数理的に解析した補助人工心臓装着患者の心拍変動2009

    • 著者名/発表者名
      赤川英毅, 市川肇, 大沼健太郎, 松宮護郎, 本間章彦, 巽英介, 妙中義之, 澤芳樹.
    • 学会等名
      第48回日本生体医工学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20090423-20090425
  • [備考] 現在,特許申請の準備中であるため,シミュレータ構造等が明らかになるような研究発表は実施していない.

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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